【866万5822円の「ロードスター」は何が違う?】200ps/1050kgの「12R」に乗ると、“本質”が見えてきた
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 41
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 41
マツダの「ロードスター」というクルマは、世界的に見てもありそうでない、とことん稀有な存在です。
初代NAが登場した1989年以前、ライトウェイトオープン2シーターはイギリスを中心にヨーロッパのブランドに多く見られたものの、登場からすでに長い年月を経たモデルが多く、現役モデルとしてはその役割を終える車種が多く、絶滅危惧ジャンルであったわけです。おそらく、当時の経済状況からその新型を開発するほど欧州メーカーに余裕はなく、品質は時代遅れとなり、エアコンなどの快適装備に対応していなかったからではないかと思われます。
そんな背景にもかかわらず、マツダは軽量・コンパクトなオープン2シーターというコンセプトで「ユーノス・ロードスター」(海外では「ミアータ/MX-5」など)を登場させ、40年近くにわたって作り続けてきました。その成功を横目で見た世界中の各社は、一見同様に見えるジャンルのオープン2シーターを登場させては継続しない歴史を繰り返しています。
その続かない他社とのコンセプトの違いのひとつが、誰もが手の届く価格で提供することにあります。
ライトウェイトスポーツとして必要な部分にはお金をかけても、むやみな快適装備は削ぎ落とすという初代平井主査のスピリットが脈々と受け継がれていることに違いありません。時代が変わっても「人生の中のどこかで、一度は所有したい」「家族構成との折り合いがつけば買えそうだ」と思わせる魅力を放ち続けています。
ところがそのロードスターに、かつてないほどありとあらゆる箇所に手を入れた「2.0Lの幌モデル」が台数限定で2種類登場しました。その頂点が「マツダ スピリット レーシング ロードスター 12R」(以下、12R)です。
お値段も誰もが買えるとは言えない価格帯のロードスターとは、どんなロードスターなのでしょうか?
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