新型Vクラス、最先端のラグジュアリー・ミニバン

新型Vクラス、最先端のラグジュアリー・ミニバン

■広々としたラグジュアリーなリムジン　[2/7]

　

Vクラスは、もともと1996年に登場したワンボックス・タイプの商用バン「Vito」の乗用バージョンとして1998年にデビューした。それだけにMPV／ミニバンとして開発されたBクラスやRクラスと比べると、パッセンジャーカーとして若干低く見られていたことは否めない。そこでメルセデスは、今回のフルモデルチェンジで、Vクラスを「広々としたラグジュアリーなリムジン」として認知されることを目指したのである。

ダイムラーAGのディーター・ツェッチェ会長も、ワールドプレミアに際して次のように語っている。

「広いほどラグジュアリーです。つまりニューVクラスは真にラグジュアリーなのです。今回の開発目標は、Vクラスを真のパッセンジャーカーとすることでした。技術的にもメルセデスの最先端のものを盛り込みました。Sクラスに近いタイプのヘッドライトやブルメスターのサウンドシステム、Cクラスにも採用されているタッチパッドなどがそうです。もしカール・ベンツが生きていたら、この新しいVクラスを選んだでしょう。彼は子供が5人いましたからね。」