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見た目も走りもエレガントなメルセデス・ベンツ「560SL」は“本当の大人”でなければ乗れないクルマだった

見た目も走りもエレガントなメルセデス・ベンツ「560SL」は“本当の大人”でなければ乗れないクルマだった

メルセデス・ベンツ SL

時代の移ろいを傍観するクルマ

R107型SLの走りは、エレガントだ。高速道路を中心とした高速クルーズで最良の面を発揮し、速度が増すほどに安定感が高まる往年のメルセデス独特の味わいを堪能できる。細身のグリップの大径ステアリングこそ時代を感じるものの、その走りのフィーリングは現在でも通用する。

オープンボディとは思えないほどのしっかりとした印象のボディも驚異的。このクルマが1970年代初頭にデビューしたことを考えると、いかにメルセデスが時代を超越した乗り物だったかが実感できる。

V8エンジンは、排気量から予想するほどパワフルな印象は薄い。しかしR107型は、風の香り、太陽の恵みを感じながらクルージングの時間を大切に味わうクルマである。その意味でパフォーマンスは十分。シンプルで上質、それでいてディテールがちょっぴり古くさいインテリアに身を沈めてのドライビングは、他のクルマでは味わえない特別な時間の流れを感じる。

最新のメルセデスは、時代をリードするクルマだ。しかしW107型SLは違う。時代の移ろいを傍観するクルマである。このクルマが似合うのは本当の実力を持った大人に違いない。 

かつてのSLは、メルセデス・ベンツファミリーのトップレンジに位置するラグジュアリーモデルだった。だがSUVが主流になり、パワートレーンの電動化が進む現代では、いささか趣が異なる。最新の第7世代のSLはAMGの一員として開発された。しかも独立モデルではなく、クーペタイプの「AMG GT」のオープン版、というキャラクターだ。

最新モデルも上質で味わい深いクルマだが、R107時代のような独特のプレミアム感は薄い。R107型は、時間が経過するほどに味わいが深くなるクルマだった。最新モデルは新車で購入し数年で乗り換える「消費するクルマ」のイメージが強い。

これはどちらが優れているという問題ではなく、時代が求めるものが変化したということだろう。かつてR107型の後継となるR129型を愛車にしたことがある。機能面では圧倒的にR107型を凌いでいたが、味わいという面ではR107型に敵わなかった。個人的にはR107型が最良のSLという気がする。

(終わり)

(写真:メルセデス・ベンツ)

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