シグネット試乗記 第2弾 アストン流演出に注目
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:アストンマーティン
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シグネット。デザイナー、マレック・ライヒマンによるとその名は白鳥の子供のことだそうだ。確かに白鳥のごとき優雅なスタイリングを持つ兄たちに比べると、少々ボテッとしたカラダつきはキッズ的。もちろん、そこには大人の白鳥にはないメリットがたくさん存在するのだが、走りは白鳥であってほしいと願うばかり、である。
それはともかく、シグネットの一押しポイントは…こいつがアストンマーティンであることに尽きる。彼らの厳しいお眼鏡にかかり、丁寧に育てられシグネットとなった。
それじゃアストンマーティンというブランドがどれだけ価値があるかをアングロファイル(英国びいき)な立場からいわせてもらうと、相当なものだ。特にレースの世界では1920年代からル・マンに代表される耐久レースで輝かしい実績を残したほか、戦後もDB3Sのようなレース専用マシンで活躍した。そもそもアストンマーティンという名も戦前のヒルクライムレースからいただいている。レースの名は“アストン・クリントン・ヒルクライムレース”。そこで優勝したマシンにアストンマーティンと付けたのがはじまりだ。
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