【結構いいかも】ジムニー風ミニEV、ビンファスト「VF3」が大人気！ ベトナム製エントリーカーの実力を検証

ビンファスト VF3

普及の鍵は“ちょうどいい使い勝手”かもしれない

展示車に触れる機会があったので実車をチェックしてみた。

まず、シートが意外としっかりしていることに驚く。全体的に簡素な作りではあるが、クオリティ自体は悪くない。

ドアが大きいため後席への乗降性もまずまずで、日本でもシングルユースやセカンドカーならば、このくらいあれば使い勝手がよさそうだ。

ベトナムでは、自家用車は憧れの存在である。街中で見たVF3は、ライトなカスタムが施された車両を見かけるなど、自家用車の普及としての活躍も感じられた。

日本でもシティコミューターとなるミニカーが存在するが、日本のミニカー規格では最高速度は60km/hに制限され、航続距離も短め。

もっとも、VF3のサイズと内容では日本では登録車扱いとなるため、コスト面では不利であり、軽乗用EVとの競争力は薄いだろう。

ただミニカー以上、軽自動車未満のEVとしてボディ幅を調整、価格を引き下げたものが日本でも登場すれば、EV普及の可能性が高まるのではと考えさせられた。

モータリゼーション真っ只中のベトナムで、EV普及に挑むビンファスト。VF3が国民車になれるのかも注目したい。

（終わり）

（写真：ビンファスト）