アウディ、初の量産EV「e-tron」を米で披露。価格は約1050万円
掲載 更新 carview! 写真:アウディAG
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独アウディは9月18日、米国サンフランシスコにて、ブランド初の量産ピュアEV「e-tron」を発表した。
先日、メルセデスが「EQC」を発表したのに続き、独プレミアムブランド御三家の一角アウディからも量産ピュアEVが登場した。“技術による先進”をブランドアイデンティティとして掲げるアウディがお披露目したのは、フルサイズSUVのe-tronだ。
スポーティなSUVという、いま最もホットなジャンルに送り込まれるe-tronは、アウディらしくクリーンで知的な内外装デザインを採用。よく見ると、グレーのシングルフレームグリルやオレンジのモデルバッジといった内燃機関モデルにはない個性も与えている。
全長4901mm×全幅1935mm×全高1616mmの大柄なボディを駆動するパワーユニットは、フロントとリアに積まれる2つのモーター。システム出力は最大300kW、トルクは664Nmに達するとのこと。駆動方式はアウディが得意とするAWDで、前後トルク配分を瞬時に無段階に変化させる次世代のクワトロシステムを採用する。バッテリーをフロア下に積むことで低重心を実現していることもアピールポイントで、スポーティなドライビングを楽しめるとのことだ。また、量産車として初めて、減速時にエネルギーを効率よく回収する電気油圧式ブレーキシステムを装備したのも技術面での注目点といえるだろう。回生したエネルギーによる航続距離への貢献は最大30%に達するという。
エアロダイナミクス性能も徹底して追求されており、空力に悪影響を与える付加物を削ぎ落とすため、カメラ方式のサイドミラーがオプションで用意される。ドアミラーの廃止は、レクサスの新型「ES」でも話題となったが、アウディも早速キャッチアップしてきた。
このe-tron、CO2ニュートラルを達成したブリュッセル工場で生産され、本年後半には顧客へのデリバリーが開始される予定。気になる価格はドイツ本国で79,900ユーロ(およそ1,050万円)というから、メルセデスEQCのほか、テスラ モデルXやジャガーI-PACEなどの強力なライバルとなりそうだ。なおアウディは2025年までに12のEVをリリースする予定とのこと。しばらくフォーリングスから目が離せそうにない。
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