【真相】三菱とホンハイが組む本当のメリット。日本メーカーはアジア企業に蹂躙されてしまうのか?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 7
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三菱とホンハイの協業が報じられたあと、インターネット上では「日本の自動車メーカーが海外企業に吸収合併される前触れでは」と懸念する声が散見されました。
しかし、前出の業界関係者はそうした見方を否定します。
「現在報じられている内容は、あくまでホンハイの通常の事業の一環であり、三菱の買収へとつながるようなものとは言えません。
通常、自動車メーカーを買収する理由として考えられるのは、工場などの生産設備の獲得です。ただ、ホンハイはすでに多くの工場を有していることから、巨額の費用を投じてまで自動車メーカーを買収するメリットはありません。
買収によって技術を手に入れるというケースも考えられますが、ホンハイは100社以上の日本企業をふくむ約2600社の企業が参加するコンソーシアムを主導しており、参加企業のノウハウを活かしたBEV開発を行っています。
そう考えると、やはり自動車メーカーを買収するメリットは薄いと考えられます。
一方、ホンハイのようなEMSと協業した自動車開発という取り組み自体は、低コストで新型モデルを続々と市場投入するための手段として、日系自動車メーカーの間でも今後増えていくことが予想されます。
しかし、これはあくまでも時代に合わせた変化であって、日本の自動車メーカーが海外企業に食いつぶされるという話ではありません」
100年に一度の変革期を迎えていると言われている自動車業界では、開発や生産の仕組みも大きく変化していくということなのかもしれません。
(終わり)
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(写真:アフロ)
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