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【まさに伝説級】最新AMG「E53ハイブリッド」に試乗して思い出す。ポルシェ・チューンのW124型「E500」という異端の存在

主張あるメルセデスは、時代を超えて古びない

E500は、当時のメルセデス・ベンツらしい重厚さと静かな主張を併せ持っていた。全長4755mm、全幅1795mm、全高1410mmという数値は、現行Eクラスよりも小ぶりであるが、視覚的には堂々としていた。

車内は上質な素材で構成されていたが、演出過多な雰囲気はなく、あくまで機能と品格が優先されていた。本革シートの座り心地、小径ステアリングの扱いやすさが、スポーツセダンとしての意図を静かに伝えてくる。

走り出すと、その動力性能の高さがすぐに明らかになる。2速発進の設定ゆえに出足は控えめながら、トルクの厚みとレスポンスにより、市街地でも軽快に流れをリードできる。

高速巡航時は2400rpm/100km/hと静粛性に優れ、アクセルひと踏みで即座に加速できる力強さを持つ。

タイム的には最新のE53の方が速いが、大排気量V8がもたらす粘り強く厚いトルク感は、E500特有のものである。ポルシェの手が入った足回りは、ブレーキングやトラクション性能においても優れ、フロントの4ピストンキャリパーによる制動力は高く、ペダルタッチも緻密であった。

その走りには、高性能車であることを誇示しすぎず、それでいてドライバーに深い満足感を与えるだけの完成度があった。ワインディングでは視界の良さと車体の取り回しの良さが手伝い、限界域でも安心感が残る。

今日ではE500のようなモデルに代わる存在は多くない。数値ではE53が上回るが、走りの体験としての厚みと、主張ある存在感は、E500ならではのものだった。

世界最高のスポーツサルーンを作るというメルセデス・ベンツの決意と、ポルシェの熟練の技。両巨匠がタッグを組んだE500は、時代を超越したスーパーセダンといえる。

まさに主張ある者は古びないのだ。

(終わり)

(写真:koensha、メルセデス・ベンツ、メルセデスAMG)

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