BEVへの風向きは変わるか。補助金込みで約300万円~を実現したスズキ「eビターラ」が市場にもたらす衝撃度
掲載 carview! 文:ハシモトタカシ 51
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スズキ初のバッテリーEV(BEV)である新型「eビターラ」が9月16日、国内で発表された。
2024年11月にイタリアでワールドプレミアが行われ、2025年1月にはインドのデリーで開催された「バーラト・モビリティ・グローバル・エキスポ」でも公開されたeビターラは、スズキの電動化戦略における重要な試金石。すでに欧州では販売が開始され、今後グローバルで100以上の国や地域に投入される。
スズキとしては初のBEVだが、国内メーカーではほぼ最後発。世界を見渡してみれば、アメリカのテスラを筆頭に、欧州勢、さらに中国勢が値引きを武器に台頭するなど、以前よりはトーンダウンしたとはいえ、BEV市場はすでにレッドオーシャンの様相を呈している。最後発として登場したeビターラは一体どのように戦っていくのだろうか。
eビターラのボディサイズは、全長×全幅×全高=4275×1800×1640mm。トヨタ「ヤリスクロス」より一回り大きいサイズに、新開発のBEV専用プラットフォーム「ハーテクト-e」、ドライブユニット「eAxle」を組み合わせ、バッテリーはリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用する。
バッテリー容量は160Ahで一充電走行距離は433~520km(WLTCモード)。スペックだけを見れば、コンパクトSUVとして必要十分なスペックを確保した。
「『ちょうどいい』をとことん追求した。(航続距離は)多ければ多い方がいいのかもしれないが、お客さまが土日に旅行に行くぐらいだったら『これくらいで十分』そういうところを目指した(eビターラ チーフエンジニア 小野純生氏)」
なお、バッテリーはBYD製のブレードバッテリーを採用する。同じコンパクトSUVクラスのBEV「アット3」で競合するBYDのバッテリーを採用するのも面白い話だが、小野氏によると、長寿命で燃えにくいリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの採用は「色々なバッテリーメーカーと話したが、スズキとして安心安全を提供するため(に選んだ)」と話す。
後発として、名を捨て実を取る戦い方がいかにもスズキらしい。
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