【実質賃金はマイナス】日本の平均給与「478万円」で買える車は…コレだけ!? ローンや残クレを頼るしかないのか？

トヨタ アルファード

「残クレ」を利用すれば「アルファード」や「ランクル」もいける!?

さらに、近年利用者が増えている購入方法が「残価設定型クレジット」、いわゆる“残クレ”です。これは車両価格の一部を「残価」として据え置くことで、月々の支払いを抑えながら新車に乗れる仕組みです。

先ほどの、カーローンの無理のない返済額「年収の20％以内（月々6万6000円）」をベースに、頭金なし・年利5.8％・5年払いの条件で試算してみます。

トヨタ「アルファード」のベースグレード「X」510万円〜の場合、残価率は約53％で月々の支払額は約6万円となります。

また、トヨタ「ランドクルーザー250」の「ZX」735万円〜の場合、残価率は55％で月々の支払い額は約8万4400円となります。

決して安い金額ではありませんが、年収400万円程であっても残価設定型クレジットを活用することで、アルファードやランドクルーザーに乗ることも不可能ではないようです。

ただし、契約期間終了時には「乗り換える」「返却する」「残価を支払って乗り続ける」といった選択が必要となるため、自身のライフプランや将来の使用状況を見据えた判断が欠かせません。

残価設定型クレジットは、上級モデルに月々の負担を抑えて乗れる一方で、将来の選択肢を含めて活用を考えることが重要です。

このように、同じ年収であっても支払い方法の違いによって、選べるクルマの幅は大きく変わります。

クルマの買い方は一つではなく、自分に合った支払い方法を選ぶことが、満足度の高いカーライフにつながると言えるでしょう。

（終わり）

（写真：トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキ）