2023年は軽スーパーハイトワゴンの当たり年。今年登場した3モデルを購入者目線で比べてみた
掲載 carview! 文:山本 晋也 40
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しかし、デリカミニはマイルドハイブリッドにもかかわらず、N-BOX カスタムの燃費に届いていません。以前取材した際に、ハイブリッド機構を採用しない理由についてホンダのエンジニアが「エンジンだけでも互角の燃費性能ですから」と言っていましたが、その言葉通り納得のスペックです。
スペーシア カスタム|19.8km/L
N-BOX カスタム|18.4km/L
デリカミニ|17.5km/L
※すべてWLTCモード
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3モデルの中で、もっとも優秀な燃費性能を誇るのはスペーシア カスタムです。その理由は車両重量でしょう。並べてみると、上記の燃費性能と車両重量はリンクしているように見えます。軽いほうが燃費や運動性能に有利という物理法則は、軽スーパーハイトワゴンの世界においても通用する話といえそうです。
スペーシア カスタム|960kg
N-BOX カスタム|1000kg
デリカミニ|1060kg
装備面では衝突被害軽減ブレーキ(AEB)のような先進安全機能、追従クルーズコントロール(ACC)に代表される先進運転支援システムの有無が気になりますが、ここで比較している最上級グレードであれば、どれもAEBやACCは標準装備となっています。その点については、安価なコンパクトカーを超えるレベルに達しています。
以上のように、燃費性能に多少の違いはありますが、全体としての走行性能における満足度は変わらないといえそうです。“当たり年”における軽スーパーハイトワゴンの正しい選び方は「気に入ったスタイリングを基準にして決めるのが吉」となりそうです。
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最後に、この3モデルを公道で試乗した筆者の印象をお伝えしましょう。
もっとも軽自動車らしい雰囲気を持っているのはスペーシア カスタムでした。車重が軽いためか、キビキビ走ります。逆に言えばどっしり感は薄いという印象。もっとも登録車に近い走り味と感じたのはN-BOX カスタムです。デリカミニはその中間で、どちらかといえばN-BOX カスタム寄りという印象です。
後席のクッション性についてはデリカミニが優勢で、後席に座ったときのファーストカー感は随一でした。また、スペーシア カスタムの後席に備わる「マルチユースフラップ」という機能を活用すると、様々な体型にフィットする座り心地を生み出せます。こちらも見逃せない機能といえそうです。
<おわり>
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