【どうなる日産】メルセデスが日産株を売却。15年続いた提携に終止符…EV時代前の試練とは？

メルセデス・ベンツ GLA

日産とメルセデスの協業は事実上終了

日産とメルセデスの提携は2010年に欧州での共同プロジェクトから始まりました。

米テネシー州の工場ではメルセデス車向け4気筒エンジンを生産し、「GLA」とインフィニティ「QX30」の共同開発、さらには日産「ナバラ」をベースにしたピックアップトラックの展開まで、協業は広がりを見せていました。

しかし、日産は2021年にダイムラー株を売却しており、その際に約12億ドルを得ています。

一方、メルセデス側が日産株をいくらで取得したのかは不明ですが、2008年の金融危機以降に買収していた場合、損失は避けられなかったとみられています。

今回の売却は、事実上この提携の終焉を示す出来事となりました。