マツダ謹製“特別なロードスター”「MSR」はなぜ瞬時に完売したのか？ ディーラーで見えた熱狂の背景

2.0Lエンジンで専用チューニングされた最上位仕様「12R」200台限定

残価設定プランが後押し。第2弾への期待も高まる

MSRロードスターは限定車のため値引きはゼロ。セールス氏は「高価なクルマなので心苦しく、お客様にもお詫びしましたが、誰ひとり文句はありませんでした」と話す。訪ねた店舗では12Rの当選者はおらず、周辺店舗全体でもわずか2台だったとのこと。地域を問わず、似た状況だったとみられる。

コアモデルの人気を後押しした要因として、マツダの残価設定プラン「マツダスカイプラン」がある。残価設定が高く、特に人気車種のロードスターは優秀だ。

契約満了時には残価を支払って乗り続けるか、再ローンで継続することも可能。返却時も、次にマツダ車へ乗り換える場合に限り、市場価格が設定残価を上回っていれば、その差額を新車購入の頭金に充当できる。

スポーツカーを有利な条件で購入できる点は大きく、購入判断を後押ししたと考えられる。なお12Rはスカイプラン適用外だ。

マツダはMSRロードスターの好調ぶりを受け、第2弾モデルの検討を開始したことを公表している。詳細は明らかにされていないが、今回の動きを見る限り、次も激しい争奪戦になることはほぼ間違いない。」

（終わり）

（写真：マツダ）