日産の新戦略でe-POWERやEVが安くなる! 次期ノートは170万円台~もあり得る!?
掲載 carview! 文:山本 晋也/写真:日産自動車 50
掲載 carview! 文:山本 晋也/写真:日産自動車 50
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日産は3月、電気自動車(EV)やシリーズハイブリッド「e-POWER」の主要部品を共用化することを発表しました。これは電動車両のコストダウンにつながります。さらに新開発電動パワートレイン「X-in-1」コンセプトにより、モジュール化することでユニットの小型軽量化も目指します。
「X-in-1」ユニットの構造としては、モーター、インバーター、減速機の3つの部品をモジュール化したEV用の「3-in-1」と、モーター、インバーター、減速機に加えて、発電機、増速機の5つの部品をモジュール化したe-POWER用の「5-in-1」を開発しています。
EV用の「3-in-1」モジュールは、一般的には「eアクスル」と呼ばれているもので、日産以外のメーカーやサプライヤーも力を入れていますから独自の技術というわけではありませんが、注目はコストダウンの目標が非常に高いことでしょう。
具体的には、2026年までに2019年比でコストを30%削減することを宣言しています。
では、30%のコスト削減というのは、どのくらいの価格感になるのでしょうか。リアルな数字については未発表なのですが、2019年というヒントから考えてみたいと思います。
2019年のe-POWERといえば「ノート」が主流でした。現行型ノートへフルモデルチェンジしたのは2020年11月のことですから、当時は先代ノートが販売されていた時期です。
>>先代ノートってどんなクルマ? 価格やスペック情報はこちら
そこで、2018年のノートのプライス表から、ガソリンエンジン車とe-POWER車の同じ「X」グレードFFモデルの価格をピックアップしてみます。トリムなどの仕様はほぼ同じといえるので、その価格差はパワートレインのコストによるものと仮定できるはずです。
1.2Lガソリンエンジン車:152万3880円
1.2L e-POWER車:202万1760円
同じような3気筒エンジンを積んでいますから、約50万円という価格差は、ガソリンエンジン車におけるエンジン+CVTと、e-POWER車のエンジン+発電用・駆動用モーター+インバーター+バッテリーというパワートレインの違いによるものと考えられます。
<写真:エンジンや増減速ギアを含む新開発のe-POWER用5-in-1システム>
エンジンや燃料系のコストは共通とすると、CVTに対する電動化ユニットの合計で約50万円ぶんのコストアップをしていることになります。
今回、日産が発表したe-POWER用の5-in-1ユニットにはバッテリーは含まれていません。ですから上記の50万円という価格差からバッテリーぶんを引かなければいけないのですが、ここでは単純化するために電気駆動系とバッテリーのコストが同等(半々)だとしてみます。
<写真:EVやe-POWERの大まかな構成>
その仮定で計算すると25万円ぶんがe-POWER用のモーターやインバーター、ギアセットなどでのコストアップとなります。日産が開発中の5-in-1ユニットは2019年比で30%のコストダウンを目指しているということですから、その数字をそのまま当てはめると、車両全体としては25万円の30%=7万5000円の価格ダウンが期待できるといえます。
半導体不足、世界的なインフレへの対応として車両価格がどんどんと上がっている昨今ですから電動車両の価格が少しでも下がる可能性がある技術開発というのはうれしい話ですが、思ったほどの価格ダウン効果はないと感じるかもしれません。
しかし、日産は『e-POWERにおいては2026年までにエンジン車と同等の車両コストを目指す』とも発表しています。これまた2019年の数字を参考にすると、202万円のe-POWER車を152万円まで価格を下げるという風に理解することができます。
価格をどれだけ下げる必要があるのか、単純計算すると25%ダウンとなります。
現行ノートはe-POWER専用でガソリンエンジン車のラインナップはありませんが、ベースグレードは225万円ほどです。2026年というのは現行ノートのデビューから6年が経過していますからフルモデルチェンジしてもおかしくありません。そのときの中心価格が170万円となるようコストダウンを進めるということなのでしょう。
e-POWER車といえば、クロスオーバーSUVの「キックス」や「エクストレイル」もありますし、ミニバンの「セレナ」にもe-POWERの設定があります。
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ガソリンエンジン車とe-POWER車がともにラインナップするセレナの場合、2.0Lガソリンエンジン車に対して、e-POWER車は40万円ちょっとの価格アップとなっています。
デビューしたばかりのセレナが、2026年のマイナーチェンジでガソリンエンジン車とe-POWER車の価格を同等にするというのは考えづらいところですが、e-POWER用の「eアクスル」が大量生産され、共通パーツとして使われるようになれば、その価格が縮まることは十分にあり得ます。日本の電動車両においてはトップランナーといえる日産の、コストダウン技術に、大いに期待しましょう。
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