同じ“トヨタ式ハイブリッド”でも「フォレスター」と「RAV4」は全く違うSUV。その理由と、どっちが良いかを比べてみた
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 22
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新型フォレスターのS:HEVモデルに搭載されるのは、定評のあるスバル伝統の水平対向エンジンです。排気量は2.5Lで、最高出力160ps/最大トルクは209Nmを発揮します。
対するRAV4は、高速燃焼技術で高効率を実現した2.5L直列4気筒のダイナミックフォースエンジンを搭載。スペックは最高出力178ps/最大トルクは221Nmとなっており、エンジンスペックはRAV4の方がやや高いものの、大きな差ではありません。
両車はハイブリッドシステムのモータースペックと、駆動系のレイアウトが異なります。
どちらもハイブリッドシステム自体は、トランスミッション内に組み込まれた遊星ギアを使ってエンジンとモーターの動力を合成しつつ、走行負荷やバッテリー残量などに応じてエンジンとモーターの負担割合を変化させて走行できるシリーズ・パラレルハイブリッドシステムです。
駆動モーターのスペックはフォレスターが最高出力119.6ps/最大トルク270Nmであり、4WDシステムは従来どおり油圧式多板クラッチで前後の駆動分配を制御し、プロペラシャフトを介して後輪を駆動する機械式となります。
それ対してRAV4は、後輪を最高出力54ps/最大トルク121Nmのモーターで直接駆動する「E-Four」を採用しており、前輪を駆動するメインモーターのスペックは最高出力120ps/最大トルク202Nmと、フォレスターよりもトルクが抑えられています。
プロペラシャフトが介在しない「E-Four」は、駆動系の出力ロスが最小限に抑えられるため燃費性能で優れており、WLTCモードによるRAV4の燃費性能は20.6km/L(※「アドベンチャー」は20.3km/L)です。
フォレスターはクラッチ開放制御を組み込み、巡航などの低負荷走行時は後輪への駆動力をカットすることで燃費の低下を抑えていますが、燃費性能は18.4~18.8km/Lにとどまります。RAV4の燃費性能には及ばないとはいえ、旧型フォレスターと比べれば劇的な改善と言えるでしょう。
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