【試乗】これが最後の“ピュア”アルピナ。スポーティとは異質な「B3 GT」という独自の世界観に酔いしれる
掲載 carview! 文:鈴木ケンイチ 6
掲載 carview! 文:鈴木ケンイチ 6
ところが、ある一線以上の速度でアクセルとブレーキを踏み込むと、もう一つの顔、超高性能車が現れます。
高速の追い越し加速などで、アクセルを深く踏み込めば、389kW(529PS)&730Nm、そして0-100km/h加速3.4秒の加速性能を味わうことができます。その強烈さは、髪の毛が逆立つようなもの。
そして驚くのが安定感の高さです。シャシーをはじめ、パワートレイン制御や4WDシステムの制御が、よっぽど優れているのでしょう。まったく暴れるようなそぶりは見せません。
また、粒の揃ったエンジン音が耳に届きますが、その大きさは振動と同様に、ほんのわずかなもの。騒音ではなく、サウンドと呼べるような心地よさがあります。この安定感とパワーがあるからこそ、速度無制限のアウトバーンで、延々と巡航最高速度308km/hで走り続けることができるのでしょう。
「B3 GT」の落ち着いた佇まいや室内空間を鑑みてみれば、このクルマが似合うのは、高速道路の高速移動です。大陸を高速移動する、まさにグランドツーリングのためのクルマと言えるでしょう。オイルやタイヤの焦げた匂いが漂うサーキットが似合うクルマではありません。
遠い取引先まで、いかに速く、いかに快適に移動するかのために使うというのが、最も似合う使い方なのではないでしょうか。スポーティとは違うベクトルの高性能を持つクルマなのです。
世にスポーツセダンを名乗る高性能車は数多くありますが、その多くは「スポーティさ=俊敏さ」というスタイルを取っています。一方で「B3 GT」は、まったく異なる価値を提案していることがわかりました。BMWがブランドを欲しがるのも納得です。
今後、BMWの手によるアルピナが登場しますが、どのようなクルマになるのかに注目です。
(終わり)
>>【これが最後の?】アルピナ「B3 GT」を写真で詳しくチェックする
◎あわせて読みたい:
>>【衝撃】BMW新型「M3」もBEVに。4モーター710PSの過激モデルへ進化…エンジン版はどうなる?
>>【独自】BMW新型「3シリーズ」は“ノイエクラッセ顔”で26年公開。4本マフラーの直6仕様もあるゾ!
>>【3シリーズツーリング対抗】マツダ「EZ-6/6e」ベースのスポーツワゴン登場の期待度。直6エンジン搭載なら面白い存在に
(写真:鈴木ケンイチ、BMWアルピナ)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
角田裕毅、マックスのためのバトルで“不可解な罰”。区切りの年を振り返り「不運のなかで全力を尽くし能力を示した」
軽に頼るホンダ、軽で稼ぐスズキ! 「世界販売ランキング逆転」が浮き彫りに――分散戦略の脆さと集中戦略の威力とは
新車“約52万円”で“3人乗れる”! “丸目2灯”の「超“便利モデル”」がスゴイ! 全長2.2mの「小さいボディ」に“4速MT”搭載の「APトライク」とは
ロシア軍の戦闘機に「ドローン直撃」 一直線に突入する瞬間を捉えた映像をウクライナが公開
「レーサー直系ならでは」新時代の到来を主張したナナハンキラーに込められた技術とは【1980~1982】
北海道や沖縄にも“7000マイル”で行けちゃうって!? 4つの候補地から行き先が決まるミステリーツアー JAL「どこかにマイル」をどう使いこなす? 注意すべき点とは
トヨタ“新型”「ハイエース」!? 全長4.7m級「4ナンバーサイズ」&超「広びろ内装」採用! 「ガソリンエンジン搭載」もアリ! 20年超え“全面刷新”な「ハイエースC」とは
カチコチのフロントガラスにサヨウナラ! アレをするだけでガラスの凍りつきが抑えられるの?
ホンダ「リーダー」(1983年)【80年代に登場したホンダのバイク図鑑】
「昔からの仲間だし……」 なぜ運送会社は不正を通報できないのか? 白ナンバー不正や低運賃ダンピング、仲間意識が阻む業界浄化の現実とは
角田裕毅、F1”最終戦”は14位……ペナルティ受け入賞ならず「ポイント獲得の可能性があったのに残念。でも、これで”さよなら”じゃない」
モータージャーナリスト工藤貴宏のクルマの選び方「正直に言えばやっぱり見た目!?」
レクサス版「GR86」構想は本当にあるのか? 棚上げ状態から再始動の声が聞こえてきた背景
【いまさら聞けない】認定中古車のメリット・デメリット。購入者が主張する“意外な盲点”とは…どんな人に向いている?
290万円の「デリカミニ」登場で“価格天井”が崩壊。なぜ軽自動車の“高価格化”が止まらないのか
22万kmでも海外オークションで400万円超えた三菱「パジェロ エボ」。もし左ハンドルがあったらもっと高値になってたかも?
【知らなきゃ損】実は“革シート=動物が可哀想”じゃなかった。専門家が語るレザーの真実と、捨てられる牛皮“45%”の衝撃的現実
「クロスビー」が“実質フルモデルチェンジ”で昨対比269.8%と大復活。コンパクトSUVの王者「ライズ」を脅かす存在に!?
「N-ONE」一部改良。販売店には6MTの「RS」と「特別仕様車」に問い合わせ集中…「やっぱりMT車は運転が楽しい」の声も
【やっぱり大人気】長らく買えなかったガソリン仕様「RX350」が受注再開。購入者からは「コスパ最強」の呼び声も
【コメント欄で激論】「500万超えは厳しい」「アルファード買ったほうがいい」…「オデッセイ」一部改良に関する記事が話題
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!