【やっぱり来た】欧州メーカーのハイブリッド車ラッシュの“裏側”。購入検討ユーザーが注意するべきは急場しのぎの時代遅れなハイブリッド
掲載 carview! 文:編集部 64
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アルファロメオ「ジュニア」の国内デビューに続き、フィアット「500」にハイブリッドバージョンが追加されるとの報道もあり、今後も欧州メーカーから魅力的なハイブリッドカーが続々と登場しそうな気配だ。
ただ、それを見て「コンパクトで取り回しやすく、燃費もいいハイブリッド版が出るなら、街乗りにピッタリ」と飛びつこうとしている方は、少し冷静になってほしい。まずは、欧州ハイブリッド車を取り巻く現状と、今後市場がどう変化していきそうに注目しておいた方が良さそうだ。
まずは続々と登場する欧州製ハイブリッド車の背景と今後の展望を整理してみた。
BEV(バッテリー電気自動車)をハイブリッドに転換するという異例の動きがなぜ起きたのか。その理由は端的に言えば、BEVが思ったほど売れていないからだ。
例えば、当初BEVのみで販売されていたフィアット500は、販売不振が続き、生産拠点のイタリア・ミラフィオーリ工場ではライン停止が度々発生した。このままでは雇用維持が難しくなり、政治問題に発展する恐れすらある。そのため、一定の販売が見込めるハイブリッド化(マイルドハイブリッド)に舵を切らざるを得なかったというわけだ。
もちろん背景には、充電時間や航続距離の短さといったBEVの根本的な課題に加え、中国製BEVの流入が続く中で競争力を失いつつあるという欧州メーカー特有の事情もある。
また、先代500はモデル末期でもそれなりに売れていたが、EU内でサイバーセキュリティ規制が強化されたことから、生産終了を余儀なくされた。こうした従来の需要を取り込むためにも、ハイブリッド化は必然だったと言えるだろう。
(次のページに続く)
#ハイブリッド #ジュニア #フィアット500 #フィアット600 #アベンジャーログインしてコメントを書く
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