「ジムニー／ジムニーシエラ」一部改良に賛否。安全性能向上は評価されるも、ユーザーはAT／MTが同価格に納得いかず？

ジムニー

納期は「ジムニー」が7か月、「ジムニーシエラ」は1年半

あるスズキの販売店担当者は、今回の改良に対しての反響を次のように話します。

「ジムニーおよびジムニーシエラはもともと非常に人気の高いモデルであるため、改良によって問い合わせが急増したというよりも、改良前から常に多くの問い合わせがある状況です。

また、今回の改良でMT車とAT車が同価格となりましたが、当店では6〜7割のお客様が『同額ならAT車を選んだほうがコスパが良い』と考えておりAT車を選択されるケースが多数派となっています。

納期に関しては、2025年10月時点でジムニーがおよそ7か月、ジムニーシエラはおよそ1年半待ちとなる見込みで大きな差が出ている状況です。

ジムニーと比べてジムニーシエラのほうが注文数が多く、生産が追いついていないことが納期に大きな差が生じている要因と考えられます」

このように、ジムニーおよびジムニーシエラは、改良前から非常に高い人気を誇るモデルであることがうかがえます。

しかし、価格に関しては以前から「軽自動車としてはやや高い」と感じる声が挙がっており、今回の改良でさらに価格が上昇したことは、多くのユーザーにとって懸念材料となっているようです。

ただ、価格は上がっても安定した受注を獲得しているのは、デザインの魅力やオフロード車としての実力はもちろん、今やジムニーに強力なブランド力が備わってきた証ともいえるかもしれません。

（終わり）

（写真：スズキ）