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2020イヤーカー「レヴォーグ」の実力を超強豪「3シリーズ ツーリング」の胸を借りて試した

2020イヤーカー「レヴォーグ」の実力を超強豪「3シリーズ ツーリング」の胸を借りて試した

BMW 318iツーリング&スバル レヴォーグ STIスポーツEX

オーラは欧州の歴史に完敗だが普段使いはどうか

……いきなり結論であるが、このラウンドは318i ツーリングの圧勝だった。

レヴォーグのデザインと質感もカタログ写真で見る限りではいい感じであり(特に内装)、実際に生で見ても、なかなかよろしいものではある。スバルにしては、というか国産ミドルクラスとしては「素晴らしい!」と評せるものだ。

だが「敵」は、やはり一枚も二枚も上手だった。

樹脂や革の質感と、そのあしらい方。ボディ全体の好ましい塊感や、細部の作り込みというかセンス。……これらはもう「意外と善戦するのでは?」と想定していたレヴォーグの出る幕などなく、「欧州の歴史がもたらすエレガンスとセンス」に完敗するほかなかった。例えて言うなら318i ツーリングが「ハリウッド女優」で、レヴォーグは「朝ドラのヒロイン」といった感じか。

ただもちろん、「ハリウッド女優なんかより、俺は朝ドラヒロインのほうが好きだ!」という考え方や感じ方もあるだろう。そして責任審判の私も、個人的にはそっちの口である。

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第1ラウンド「オーラ対決」

10点:318iツーリング
7点:レヴォーグ STIスポーツEX
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続いては第2ラウンド、市街地や国道などを走ってみての「普段使い対決」である。

責任審判が普段使っているレヴォーグ STIスポーツEXは、タウンスピードにおいても快適そのものであり、それと同時に、運転マニアの琴線に触れまくる「いいモノ感」もある。いいモノ感とは、具体的には「ボディ全体を含むそこかしこの剛性感が高く、ドライバーの操作とイメージにきわめて忠実に車が動いてくれること」とでも言おうか。

なんてことのないカーブを曲がる際の「ひらりと曲がるのだけど、同時に戦車のような重厚感も感じる」というレヴォーグ独特のフィールは、ちょっと気持ち悪いほどに気持ちの良いものだ。

唯一、微妙な点はCVTか。

全面的に刷新されたというCVT(リニアトロニック)は、筆者が直近まで乗っていた現行型前期スバル XVのそれと比べると、いわゆる「CVTっぽさ」はほとんど感じられない。それゆえ筆者個人は、レヴォーグのCVTについての不満はまったくない。

だが「CVTっぽさはほとんど感じられない」ということは、別の言い方をすると「少しは感じる」ということでもある。何らかの事情で急加速気味にアクセルペダルを踏む際には(一瞬だが)エンジン回転だけが先に上がり、「あぁ、CVTですね」と感じるのだ。

前述のとおり筆者はそこを特に不満には思っておらず、多くのユーザーもほぼ同様に感じるのではないかと推測する。だがMTを唯一神とし、その下座に多段ステップATを置いている一部の各位は、ここがどうしても我慢ならない可能性はあるだろう。

いっぽうの318i ツーリング。これの市街地および国道における「いいモノ感」も相当である。いいモノ感の中でも「重厚感」については間違いなくレヴォーグより上で、最新世代の快速戦車の車長にでもなったような気分は、ドイツ物ならではの感慨と言えよう。

また318iの搭載エンジンは、同じ直4ガソリンターボでも320iより若干デチューンされた最高出力156ps/4500rpm、最大トルク25.5kgm/1300~4300rpmで、新型レヴォーグの177ps/5200~5600rpmおよび30.6kgm/1600~3600rpmより数値はやや劣っている。

だが体感としての市街地&国道におけるパワーおよびトルクは「ほぼ互角」といったところで、なんなら318iのほうが若干力強く感じる(気のせいかもしれないが)。またさすがに最新世代のステップ式8速ATだけあって、変速フィールと力の伝わり方フィールも、若干だが318iが上と見た。

しかし318i ツーリングは「重い」。

いや実際の車両重量はレヴォーグ STIスポーツEXが1580kgで318i ツーリングが1610kgなので、さほどの違いはない。だが318i ツーリングは真っすぐ走らせてもカーブなどを曲がらせても、とにかく「なんだか知らないけどかなりの重量物が動いているなぁ」という感触を、ドライバーは常に感じることになる。それが良いことなのか悪いことなのかの判断はおくとして、とにかくそうなのだ。

いっぽうのレヴォーグ STIスポーツEXは、先に述べたとおりの「戦車っぽいが、同時にひらりひらり系でもある」というフィールなので、責任審判としては「市街地&国道走行フィールは、微妙な判定だがレヴォーグが上」としたい。

なお、運転に関しては素人である今回の責任審判ではなく、スバルの社内テストにおいてもレヴォーグの「操舵にレスポンス良く曲がる(車が向きを変えたと感じる時間の早さ)」は、BMW 3シリーズ(318iではなく330iだが)のそれを大幅に上回り、アウディ「A4 アバント」やメルセデス・ベンツ「C200」も上回っている。

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第2ラウンド「普段使い対決」

10点:レヴォーグ STIスポーツEX
9点:318iツーリング
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みんなのコメント

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  • 2021/1/01 14:52

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    この両者にしっぽ振るというズルくて全く切れ味のない文章、「伊達軍曹」っぽいなと思ったらその通りだった。

    個人的にモデルを経る毎にグリルがデカく下品になっているBMWを(3シリーズはそれでもまだ小さい方で整っているかなとは思うが)そこまでデザインでヨイショする気にはなれないのだが…。

    また、本来のデザインという言葉は、表層的な見えるところだけでなくて、構造的な部分も含めた総合的なものです。
    これを踏まえると、BMWはサイドシルが分厚すぎるなど、実用面というより広い視点でのデザインで考えたら場合、レヴォーグと比較してそこまで「デザインが優れている」ものなのかも疑問です。
  • 2021/1/01 13:21

    違反報告

    読んだ私が馬鹿だった 時間の無駄。
  • 2021/1/02 21:41

    違反報告

    接戦だが雪道になったらスバルの圧勝
    ありがたみは悪条件下で気付く

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