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無双状態の「ジムニーノマド」にも向き・不向きがある。盲目的に“5ドア”を選ぶ人が見落としがちなデメリットとは?

5ドアで最も注意するべきは最小回転半径の大きさ

いっぽうで3ドアを選ぶべきはどんな人か。まず、絶対的なオフロード性能を求める人です。

3ドアに対して5ドアはホイールベースが340mm伸びていて、それはオフロードの限界性能にとってはマイナス要素。具体的にいえば、ランプブレークオーバーアングルというコブを乗り越えるときの最大角度が3ドアの28度に対して5ドアは25度まで落ちているのですから。悪路をガシガシ走るなら、3ドアに限るってもんです。

ですが、はっきりいってこれは限界のオフロード走行をする人以外には全く関係ない話と言っていい。けれど、「ガンガンオフロードを攻めるぜ!」というのであれば頭の片隅に入れておいたほうがいいでしょう。

加えて、ジムニーらしい機動性とか、駐車時など狭い場所での運転のしやすさを重視するなら5ドアより3ドア。車体が長くなったことにより、5ドアは狭い場所での取り回しが悪化しています。

たとえば最小回転半径は3ドアが4.9mなのに対し、5ドアは5.7mとけっこう大きい。実はこの5.7mという数字は、ふた回りサイズが大きなSUVであるトヨタ「RAV4」や「ハリアー」と同等(RAV4やハリアーでもタイヤサイズが小さなモデルは5.5mとジムニー5ドアより小回りが利く!)。

5ドアの最小回転半径はけっこう大きいことは覚えておきたいところです。特に駐車場スペースが狭い人は。

(次のページに続く)

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