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フィットがトップ奪取! 1月のマーケット概況

乗用車全体は5カ月連続前年割れだが、輸入車はプラス!

車名別ではフィットが22カ月ぶりにトップを奪取

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した2月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽自動車を含め、国内で販売された乗用車総数は25万9079台、前年同月比は81.0%で5カ月連続で前年を下回った。2ケタの大幅減となったのも4カ月連続だが、下げ幅は前月より6.5ポイント改善。3ナンバー普通乗用車/5ナンバー小型乗用車は7.8ポイント上向いたとはいえ、16万7574台、前年同月比76.2%と厳しい状況だが、軽乗用車が9万1505台、同91.6%と、2カ月連続でひとケタ台のマイナスとなり、全体としても下げ止まり感が出てきた。年度末商戦となる2~3月に向け、明るい兆しといえるだろう。

 輸入車と軽乗用車を除く3/5ナンバーの国産乗用車(日産 マーチ分含む)は15万7278台で、前年同月比74.6%。メーカー合計では、昨年11月発売の「トレジア」が前月比33.4%増の794台売れたスバルや、昨年12月にモデルチェンジした「ソリオ」が3953台で9位にランクインしたスズキがそれぞれ前年同月比103.4%、147.8%とプラスに転じたが、他メーカーは2ケタ減と落ち込んでいる。月間ランキングでは20カ月連続トップを続けていた「トヨタ プリウス」を「ホンダ フィット」が1万4873台で追い抜き、22カ月ぶりにトップを奪取。10月に追加した「フィットハイブリッド」が7693台と、フィット全体の51.7%を占める好調な売れ行きだったのが、その要因だ。3、4位もモデルチェンジ直後の「トヨタ ヴィッツ」、「ラクティス」が続き、9位にジャンプアップしてきたソリオを含め、コンパクトクラスのニューモデルが新車購入補助金終了の反動減を押し返している形だ。

 軽自動車は、貨物車を含めた軽自動車全体でも11万8340台、前年同月比92.2%と堅調。特に12月発売の「ダイハツ ムーヴ(コンテ含む)」が1万4207台、前年同月比22.8増と好調で、「スズキ ワゴンR」からトップを奪い返した。

 輸入乗用車はマーチなどの日本メーカー製を除いた海外メーカー製のみでも、1万34台、前年同月比119.5%(日本メーカー製を含めた輸入乗用車全体では1万3789台、同153.0%)とプラスになり、全体ではリーマン・ショック前の08年1月実績を上回った。海外メーカーブランド別乗用車ランキングは、VW(フォルクスワーゲン)が2758台、前年同月比103.8%でトップに返り咲き、以下、2位メルセデス・ベンツ1574台、3位BWM(ミニを除く)1423台、4位アウディ1396台、5位ミニ554台、6位ボルボ475台と続き、いずれも前年同月比がプラスと、好調な売れ行きだ。

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