「ヤリスクロス」プロトタイプ試乗 全方位好バランスだがインテリアの色使いを再考してほしい
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 239
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 239
コンパクトSUVのトヨタ「ヤリスクロス」がこの秋に発売される。デビューを前にメディア向けのプロトタイプ試乗会が開かれた。
車名から想像がつく通り、2月に登場した「ヤリス」がベースとなっている。全長4180mm、全幅1765mm、全高1560mm、ホイールベース2560mm。ヤリスよりも240mm長く、70mm幅広く、45~60mm高い。14~16インチタイヤを装着するヤリスに対し、ヤリスクロスは16インチ、もしくは18インチを装着する分、背が高い。
先日発売された日産キックスと比較すると、110mm短く、5mm幅広く、50mm低い。またこのカテゴリーのヒットモデルであるホンダ「ヴェゼル」に対しては115mm短く、5mm幅が狭く、45mm低い。つまりヤリスクロスはガチンコライバルの2モデルよりやや短く、背が低いのが特徴。ベースとなったハッチバックと同じ傾向だ。
車名のみならず、デザイン面でもヤリスとファミリーであることを感じさせる。顕著なのはリア。ヤリス同様、左右をガーニッシュでつなげたリアコンビランプがリアウインドウ下端から少し突き出るように配置される。それはヘッドランプから水平に伸びたショルダーラインと同じ高さにある。「高い位置に水平のラインを引くことでSUVの背の高さ、力強さを演出した」と開発陣は言う。
一方フロントマスクは、ヤリスと違ってグリルを上下に隔てるようにボディ同色のバンパーが配置される。ヤリスはその部分がブラックアウトされ、ひとつの大きな口(グリル)のように見せているが、ヤリスクロスはバンパー両サイドにエアインテーク風のモチーフがデザインされ、中にデイタイム・ランニング・ランプが仕込まれている。
ユニークな形状の前後フェンダーアーチを含め、クセが強いと言われ、好みがはっきり分かれる寸前の、ギリギリだれでも受け入れやすい範疇のデザインだ。
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