コンパクトカーが売れない!! 下火になった要因と今後を考察…王者「N-BOX」登場も引き金に?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 68
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そうしたなかで、「日本のユーザーのためだけに開発されるモデル=軽自動車」として登場した意欲作がホンダ「N-BOX」です。
2011年に登場した初代N-BOXは、従来の軽自動車のイメージをくつがえす充実した機能装備と広大な室内空間が話題となり、発売直後から爆発的なヒットを記録しました。
乗り出し価格が200万円を超えるケースもあるなど、軽自動車としてはかなりの高額モデルですが、各種税制優遇、リセールなどを考慮すると、従来のコンパクトカーをしのぐコストパフォーマンスの高さを誇ります。
N-BOXは、ダイハツ「タント」やスズキ「スペーシア」などとともに、軽スーパーハイトワゴンというカテゴリーを形成し、現在にいたるまで、「日本で一番売れているクルマ」の栄冠をほしいままとしています。
ただ、N-BOXは、ホンダにとっては「苦肉の策」として登場した1台であったと言われています。
2000年代後半の超円高は、輸出企業である自動車産業にとっては強烈な向かい風となりました。海外への輸出が難しくなった当時のホンダにとって、工場の生産量を維持できる国内向けモデルの開発は急務であり、その結果として生み出されたのがN-BOXというわけです。
コンパクトカーの勢いが失われつつある背景には、N-BOXをはじめとする新世代の軽自動車が台頭したことも無関係ではなさそうです。
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