観音開きドアをもつマツダの異色SUV「MX-30」発売。意外に安い&狙いはどこに?
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:望月 浩彦 272
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:望月 浩彦 272
2020年10月8日、マツダの新型コンパクトSUV「MX-30」が発売されました。昨年の東京モーターショーでは電気自動車でしたが、夏の事前発表で2.0Lガソリンエンジン×マイルドハイブリッド版が日本のメイングレードであることが明らかになっています。
ボディサイズは全長4395×全幅1795×全高1550mm、ホイールベース2655mm。全高が10mm高いほかは、ファミリー向けコンパクトSUVの「CX-30」と同じで、ラゲッジ容量はCX-30より30L少ない400L。ちなみにマイルドハイブリッドは付かないものの、CX-30にも同じ2.0Lガソリンエンジンを積むグレードがあるのでした。
MX-30の最大の特徴は観音開きドア。センターピラーが存在しないため、後席のアプローチが楽で、チャイルドシートも使いやすそう。一方、前ドアを開けないと後ろドアが開かない独特な構造のため、送迎など頻繁に後席を使う場合は少々不便かもしれません。
一長一短のドアに対して、デザインのこだわりはこの車の魅力です。従来の魂動デザインとは趣を変えたエクステリアは、特にルーフが別色だと目立つ存在になりそう。また、コルクやリサイクル生地を使ったインテリアも、ライフスタイル寄りの北欧製品のような雰囲気が漂います。ちなみに今後のマツダ車の方向性を先取りしたというよりは、あくまで従来とは違うユーザー層へのアピールを狙った、アンテナ的な存在のモデルなんだとか。
意外なのは価格です。
MX-30(FF)……242万円
MX-30(4WD)……265万6500円
※100周年特別記念車は315万7000円(FF)、339万3500円(4WD)
CX-30のガソリンモデル(20S プロアクティブ、FFで261万2500円)と比べても安いぐらいで、CX-30には付かないメーター中央部の大型液晶や液晶タッチパネル式のエアコン操作部も標準装備するなど、お得感もあります。ただ、本革巻ステアリングやシフトノブ、外装のアクセントでもあるDピラーのメッキ&マツダロゴといった"いい感じ"の装備はパッケージオプションとなっているものも多いので、装備を追加していくと200万円台後半~300万円ぐらいに落ち着きそう。
2021年1月にEVモデルも発売されますが、こちらはフリート販売が中心で、価格もバッテリーの分かなり上がると思われます。
・・・普通にファミリーで使うならオーソドックスな5ドアのCX-30が無難とはいえ、北欧のお洒落オーディオあたりを彷彿させるような内外装や、台数的な希少性で選ぶのも悪くないかも。ちなみに月販目標は1000台/月です。
マツダが新しい商品イメージを模索するテスト商品として、リーズナブルなお試し価格に設定されたと考えると、マッチするユーザー層は一定数あるのかもしれません。
次のページ>>スペック例
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
さすがにヤンチャすぎ!? ジャン・アレジが語る、フェラーリ時代の“イタズラ回顧録”。仲良しチームメイトのベルガーと上司の車で大珍走
プリウスで自身の価値観を見つめ直した…西村直人【日本カーオブザイヤー2023-2024】
黒すぎる斬新な新型「クラウン」実車展示! 12月発売の「ちょいワル風マット仕様」がスゴい! 強い存在感放つモデルとは
【ボクらの時代録】2015年の日本カー・オブ・ザ・イヤー。マツダ・ロードスター ( ND型)の軽くナチュラルな人馬一体感
軽量3輪EVスポーツの開発に着手、プロトタイプ発表…英モーガン
希望ナンバー「3776」なぜ富士山周辺で一番人気? 山梨・静岡のご当地ナンバー「富士山」だけの特別な理由とは?
まるで迷路!首都高はなぜ難しいと感じる人が多いのか?
復活するランチア『イプシロン』を初スクープ! 上質な内装は「カッシーナ」か?
日本カー・オブ・ザ・イヤーが発表 “今年の輸入車”に選ばれたBMW「X1」ってどんなクルマ?
3000万円超えの「最上級ミニバン」実車展示! 豪華すぎる「2人乗りリアシート」装備の新型レクサス「LM」タイでお披露目
子供が乗る自転車 定期的な点検で安全確保を
[15秒でわかる]スズキ『スイフト』新型…安全装備や利便性の高い装備が充実
レクサス顔でクギづけ! 次期「カムリ」の日本発売はどうなる? 唯一の望みは“アコード方式
アウディA6&A6 アバント&A7 スポーツバック改良 フロントグリルをRS風に変更!
ソニーとホンダの「アフィーラ」はプレステやウォークマンになる!? 価格は1000万円超え?
電動キックボード、実は気になってました…“交通のプロ”が教える「誰もが安全に楽しく乗れる方法」
オデッセイ復活!! デザイン進化、全車ハイブリッドで装備充実。約480万円から
カー・オブ・ザ・イヤーは「プリウス」! 実用車の殻を打ち破り発表から1年経過の不利も覆す
三菱アウトランダー&エクリプス クロスマイチェン ブラックエディションがさらに黒みを増す!
新型スペーシア&スペーシアカスタム試乗 車内で過ごす時間が増えた時代に合わせたクルマ作り
「車は急に止まれない」が大型トラックは“もっと急には止まれない”ーーそのワケはブレーキにあり!