【昔の常識は通用しない】安易なインチアップでタイヤ外径が変わると安全装備がバグる現代車の罠
掲載 carview! 文:koensha 79
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かつて、クルマのカスタマイズにおいてホイールのインチアップは、愛車の印象をわかりやすく変えられる定番メニューだった。
小径のアルミホイール、あるいはスチールホイールとサイドウォールの厚いタイヤから、大口径ホイールと低偏平タイヤへ変更することで、足元の見え方は大きく異なる。
見た目の差がはっきりしているうえ、車種によっては比較的取り入れやすい。そうしたわかりやすさもあり、インチアップは長くドレスアップの代表的な手法として親しまれてきた。
具体例を挙げれば、トヨタ「ヤリス」では185/60R15のタイヤと15×6Jホイールを装着する仕様に対し、185/55R16のタイヤと16×6Jアルミホイールが設定されるケースがある。タイヤ外径を大きく変えない範囲でホイール径を一段大きくすると、サイドウォールの厚みとホイールの見え方に差が出る。
もちろん、実際にインチアップを行う場合は、年式やグレード、ホイールサイズ、車両の状態によって適合可否が異なる。単純に「同じ車種だから大丈夫」とは言い切れない。
以前から、速度計の誤差、フェンダーへの干渉、車体からのはみ出し、車検への適合などは注意すべきポイントだった。
ただ、いまのクルマではそれに加えて「車両側の電子制御や安全装備との関係」も無視できない。
近年のクルマは、安全装備、サスペンション、タイヤ、ホイールまで含めて、純正状態でのバランスが細かく作り込まれている。昔ながらの感覚でホイール径だけを大きくすると、見た目以外の部分で違和感が出ることもある。現代のインチアップでは、ドレスアップ効果だけでなく、車両全体との相性を見ておきたい。
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