【見た目はそっくり】「ベルランゴ」「リフター」「ドブロ」この3兄弟の違いって? 探ってみたらみんなキャラが違くて濃かった話
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 21
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 21
では、その違いは何なのか? 3兄弟のインポーターであるStellantisジャパン広報部広報マネージャーの英(はなぶさ)信司さんにプチインタビューを行いました。
小林:もともとヨーロッパでは、ボンネットがある乗用車をベースに、立方体のような荷室を付けた商用車のことを「フルゴネット」というジャンルで呼んでいたと思うんですが、いまでもそういう呼び方をしていますか?
英氏:少なくとも社内ではそう呼んでいませんけれど、それに代わる呼び方も特にないんですね。括りとしては、CセグメントのMPV(マルチパーパスビークル)ということで、CMPVに属するクルマとしています。
小林:日本でも、3列シートなら素直に「ミニバン」と呼べますけど、2列も含むとややこしいですね。それぞれの車種ごとにコンセプトは違っているのでしょうか?
英氏:リフターはスポーティで男性的、ベルランゴはファミリーユース、ドブロは自分自身の趣味性が強く現れる、というのが大きなコンセプトです。以下はあくまで個人的な理解ですが、わかりやすく私なりに解釈すれば、リフターは、もう子供も巣立って、お仕事も一段落したお父さんが、時間とお金もある。そこで、昔やっていた趣味、ゴルフだとか、バンドだとか、アウトドアだとかを、もう一度本気でやろうという人たちが選んでいるようなイメージです。デザインも一番カッコいい方向だと思います。
ベルランゴは、さっきファミリーユースと言いましたけど、家族で出かける際に、お父さんとお母さんはちゃんと前もって「再来週の土曜日にあの場所へ行きましょう」とか、あらかじめ決めてるんですね。で、何を着ていこうかとかもじわじわ考えて、やっぱりフランス車ですから、すごくオシャレとは言わないまでも、少し奇麗な格好で行くのがベルランゴという気がします。
ドブロは同じファミリーでも、思い付いたときに、お父さんはいつものジーパンとTシャツのままバーンと、履物もサンダルとは言いませんけど、いつものシューズで出かけるような、ものすごくカジュアルに乗る感じです。サーフボードなど道具入れのボックスとか、少し汚れたものでもあまり気にせずバーンと置くような、クルマを道具として使うイメージが思い浮かびます。
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