将来は全EV化が予告される「ミニ」。現行型より次期型を待ったほうがいい?
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:BMWジャパン 42
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丸目基調の可愛らしいフロントマスクにレトロなインテリア、そしてゴーカートフィーリングの刺激的な乗り味。どれをとっても個性満載で、ライフスタイルにこだわりを持つ層から絶大な支持を受けているMINIブランド。そんなMINIに今、大きな変化が訪れようとしている。
というのも、MINIブランドを傘下に収めるBMWは一昨年、「MINIは、2025年に最後の内燃エンジンモデルを導入し、それ以降はピュアEVモデルのみを発売する予定」とぶち上げたのだ。ここで、長年のファンが気になるのは「今のうちに現行モデルを買っておいた方がいいのか?」という点だろう。そこで今回は、MINI各モデルの次期型を予想しつつ、はたして現行型が「買い」なのか探ってみたい。
まず、MINIの国内における現行ラインナップをおさらいすると、基本となる3ドア/5ドアハッチバックのほか、オープンカーのコンバーチブル、ワゴンのクラブマン、SUVのクロスオーバー(海外名:カントリーマン)となる。
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このうち、最初に次期型へ代替わりしそうなのは3ドアハッチバックで、既にEV版プロトタイプによる走行テストのオフィシャルイメージが公開されている。そして、BMWは2023年にEV2種類を公開するとアナウンスしているから、おそらくそのひとつとして、近々3ドアハッチバックのEV版が登場することになろう。
ただし「EV版」と書いたとおり、3ドアハッチバックの次期型には内燃機関版も設定されるから、エンジン車を求める人にとっても安心だ。
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SUVのクロスオーバーについてもメーカーからEV版プロトタイプのティザーイメージが公開されており、BMWは2023年中の生産開始を発表済み。ということで先述の「本年公開されるEV2種類」のうち、もうひとつはクロスオーバーで間違いないだろう。
加えて、次期クロスオーバーも3ドアハッチバックと同様、内燃機関版が設定されることが確定している。ご時世的に、最も人気が出るのはこのクロスオーバーとなりそうだが、充電環境が整わないファミリー層もMINI難民になる可能性はひとまずなさそうだ。
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ここからは、オフィシャル情報がないが、3ドアハッチバックがEV版と内燃機関版のどちらも販売される以上、それ程ボディに違いがない5ドアハッチについても双方が設定される可能性が高そうだ。3ドアと同じタイミングで情報が出てこないのは、より台数が出そうなクロスオーバーを先に開発したいというメーカーの意向と考えられる。なので2024年中には5ドアハッチバックもEV版と内燃機関版が登場することになるだろう。
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内燃機関派にとって要注意なのは、コンバーチブルとクラブマンの先行き。なぜなら、販売のボリュームが多くない車型については、EV版と内燃機関版の双方を開発するのはコスト面で問題となりそうだからだ。
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このうち、コンバーチブルについては現行型のEV版が本年4月から欧州において999台限定で販売される。これを次期型のEV一本化に向けた観測気球と見るなら、内燃機関の存続は土俵際。そして、メーカー問わずオープンカー次第が数を減らしつつあることも鑑みると、残念ながら次期コンバーチブルはEVのみとなる可能性もありそうだ。

さらに、クラブマンについては、クロスオーバーとかなり需要が被るため、車型自体残るかどうかが懸念される。そもそも、オープンカー同様、ワゴンも世界的に退潮傾向。加えて、これまでMINIは「クーペ」、「ペースマン」といった少数派をモデルチェンジで廃止してきたので、クラブマンの次期型は危ういかもしれない。
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最後に、ラインナップ全体について言えることだが、次期型MINIのアーキテクチャーは全てEV化を前提に内燃機関にも対応したものに切り替わるとすると、エンジンを積んだ場合に、MINIらしいキビキビした乗り味に弊害が出ないかどうか心配が残るところ。
よって、内燃機関のコンバーチブル、そして現行クラブマンのスタイルを支持する人は、現行型を買っておいて損はないだろう。
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