中古で狙う「マニアックなスズキの名車」3選 海外製ならでは走りの良さや6速ATなどおすすめポイントを解説
掲載 carview! 文:大音 安弘 7
掲載 carview! 文:大音 安弘 7
【クロスビー】
2017年~現在
44万円~268万円(※2025年4月15日時点)
東京モーターショー2017に出品され、同年12月末に発売されたのが、コンパクトクロスオーバー「クロスビー」だ。その特徴を一言で表すと「デカいハスラー」だ。
軽クロスオーバー市場のパイオニアである「ハスラー」の弱点だったボディの小ささやエンジン性能をクラスアップすることで改良し、守備範囲の拡大を狙ったモデルである。
ただし、コンセプトに共通点はあるものの、パーツやメカニズムは全く異なり、登録車基準で設計され、明確な差別化が図られている。
特にパワートレインは、マイルドハイブリッド仕様の1.0Lターボエンジンに6速ATを組み合わせ、小型軽量ボディとの相乗効果で力強い走りを実現している。
機能面では、撥水加工シート、防汚タイプラゲッジフロア、着脱可能なラゲッジアンダーボックスなど、アウトドアユースを意識した装備を多数採用。さらに、後席はスライドとリクライニング機能を備え、荷室や休憩スペースの拡大に役立つ。
また、4WD車には滑りやすい路面での発進を支援する「グリップコントロール」や、急な下り坂で車速を一定に保つ「ヒルディセントコントロール」など、SUVらしい走行機能も備えている。
これまでの進化を振り返ると、2020年10月の改良では、先進安全運転支援機能を強化。主なセンシング機能をデュアルセンサー式からステレオカメラ式に変更し、安全性能を向上させた。
2022年7月の改良では、フロントグリルとアルミホイールのデザインを刷新し、デザインを一部変更。同時に、内装と機能でも一部仕様を改良した。
2023年11月の改良では、エントリーグレードの「ハイブリッドMX」にリアパーキングセンサーを追加。2024年8月の改良では、カラーバリエーションを変更した。
オススメポイントは、なんといっても現行型であること。これにより、部品供給やメンテナンスの安心感が得られる。2022年7月の改良でフロントグリルなどが変更されたが、印象を大きく変えるほどではないため、予算を重視した車両選びも可能だ。ただし、ボディカラーにこだわる場合、カラーの仕様変更が複数回行われているため、年式が限定される可能性がある。
機能面では大きな変更はないが、先進安全装備を重視するなら、ステレオカメラを採用した2020年10月以降のモデルがおすすめだ。また、グレードによる装備差があるため、その点は必ず確認してほしい。
(終わり)
(写真:スズキ)
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