【ただいま新型セリカ開発中】当時のヒット映画にも登場した伝説のラリーカー「GT-FOUR」ってどんなクルマ？

トヨタ セリカ

サインツ（父）がチャンピオンを獲得

セリカ GT-FOURの車重は1350kg。FFと比較して200kgほど重かったが、ターボ化によって生み出したエクストラパワーのメリットで、パワーウェイトレシオは7.3kg／psに向上。スタビリティを大幅に増したフットワークとのスクラムで路面状況を選ばないオールラウンドスポーツに進化していた。

また市販型は、本革コンビ仕上げのスポーツシート、専用フォグランプなど、よりスペシャルティ度の高い演出を施していたのも特徴だった。

セリカ GT-FOURは、WRCで高い戦闘力を見せつける。1988年のツール・ド・コルスで鮮烈なデビューを飾り、まず1989年オーストラリア・ラリーで優勝。1990年には名手カルロス・サインツ選手（F1で活躍するサインツ選手の父）がドライブしてシリーズ4勝し、サインツ選手にドライバーズ・タイトルをもたらした。

さらに1991年は、6度もの勝利を収める。次期型のST185型に切り替わった1992年は5勝。1993年には、ユハ・カンクネン選手が全13戦中7勝を収め、日本メーカー初のメイクス＆ドライバーのダブルタイトルを獲得した。