新型「パトロール」の国内導入は幻想か? 深刻化する日産の“売れるSUV”不在…日本に必要なSUVは他のモデルだった!
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 47
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さらにこの関係者は、日産のSUV戦略全体に対して次のように指摘します。
「日産のSUVラインナップが弱いことも大きな問題です。2025年時点で、日本市場で展開されているSUVは『キックス』『エクストレイル』『アリア』の3モデルに限られています。
そのうち、日本で売られているキックスは1世代前のモデルで、競合モデルに対して強みがあるとは言えません。また、アリアはBEVという特性上、価格やインフラの制約も大きいクルマです。
結果として、エクストレイルだけで全方位をカバーするには限界があり、SUVの需要が高まっているいまの市場においては、あまりにも脆弱な布陣と言えるでしょう。
こうした背景を踏まえると、本当に国内導入すべきなのは、新型パトロールではなく、2024年3月に世界初公開された新型キックスではないでしょうか。新型キックスは北米市場や中東向けに販売が開始されていますが、コンパクトなボディに多彩な先進機能を備えたSUVであり、エクストレイルに次ぐ柱となるポテンシャルを秘めています。
ただし、現時点で日産は新型キックスの国内導入に関して具体的なアナウンスを行っておらず、生産拠点がメキシコやブラジルであることも課題となっています。また、北米市場を最優先する企業方針を考慮すると、日本導入は依然として不透明です」
こうした厳しい環境下で、日産はどのような選択肢をとるのでしょうか。その決断に注目が集まります。
(終わり)
(写真:日産、トヨタ)
>>【本当に導入するの?】新型「パトロール」や兄弟モデルを写真でチェックする
◎あわせて読みたい:
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