テスラを抜き去り世界を制したBYD。その完成度に唸りつつも、私の指が“注文ボタン”を押せない理由。
掲載 carview! 文:工藤 貴宏 988
掲載 carview! 文:工藤 貴宏 988
2025年に起きた、世界の自動車業界における大きなニュース。それはなんといっても、年間のBEV(電気自動車)販売においてそれまで王座に君臨していた「テスラ」を「BYD」が超えたことじゃないでしょうか。
年が明けてからツイートされたテスラのX投稿によると、2025年通年におけるグローバルでの販売台数は163万6129台(前年比約9%減)。いっぽうBYDの発表によるとEV販売台数は225万4714台(前年比約28%増)。2024年のEV販売台数はテスラが約179万台でBYDの約176万台を抑えて僅差で頂点に立ったわけですが、2025年は逆転されたどころか大差になったのが興味深いところです。
昨年はBYDに対して「実質的な債務が膨らんでいる」というネガティブな報道もあったものの、それは中国における商慣習にもとづく協力会社への支払いシステムに関連しBYDの規模拡大に伴うもの。
たしかに中国にはキャッシュフローの怪しいBEVメーカーもあるものの、BYDの成長はますます加速しつつあると言っていいでしょう。ちなみにBYDの(BEVだけでなくプラグインハイブリッド車も含めた新エネルギー車)総販売台数は460万2436台でした。自動車メーカーとしての規模でいえば、2024年に約94万台を販売したスバルや380万台ほどを販売したホンダを超えているのが現状。自動車産業に参入してからたった20年ほどと歴史が浅いBYDの急激な拡大はやはり“すさまじい勢い”というしかありません。
しかし、それ以上に注目すべきは、BEV黎明期からBEV市場をリードしてきたテスラが、ついにトップの座を明け渡したことでしょう。そのうえでBEVのリーダーがアメリカから中国へ移ったこと。さらにいえば、アメリカ発祥のBEV先駆者であるテスラが踊り場に入り、中国車が世界のBEV市場をけん引するフェーズに入ったということ。
つまり世界のBEV市場が中国車を中心に回るようになったことを意味するわけですね。非常に大きな転換と言えると筆者は考えています。
(次のページに続く)
#BYD #テスラ #BEV #電気自動車 #中国車
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