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新型ロードスターには作り手の強いメッセージがある・岡崎五朗

過去3代のロードスターとは次元が違う

サスペンションで驚いたのはしなやかな乗り味だ。その独特の感覚は走り始めの10メートルでわかるほど。10km/hとか20km/h程度の極低速でも足が路面にきれいに追従している様子が伝わってくる。ダンパーを含め、サスペンション系のフリクションを徹底的に管理し、なおかつダンパーが仕事をしやすいよう、ボディ側に十分な剛性を確保したからこその上質な乗り味である。こうしたフィーリングを味わえるオープンスポーツカーの代表格はポルシェ・ボクスターだが、その半分以下の価格でしかない新型ロードスターが、ボクスターに通じる上質感、気持ちよさを備えていることに正直驚いた。言い換えれば、走り出しの10メートルで、新型ロードスターが、過去3代のロードスターとは質的に異なる次元に達しているということを確信できた。

足がしなやかに動くのと、サスペンションが柔らかいのは必ずしも同じものではない。事実、ロードスターはペースを上げてワインディングロードを走らせても実に気持ちのいい体験をもたらす。箱根、伊豆周辺を思い切り走ったが、走り込めば走り込むほど、ロードスターの本拠地はやっぱりワインディングロードなんだなと思ったほどだ。

ステアリングの反応はシャープだが、ドライバーの期待を超えてキュッと曲がるような尖ったものではない。むしろシャープなのは重量、前後重量配分、重心、低ヨー慣性モーメントといったクルマ全体が醸しだす挙動であり、それを、初期応答をやや抑え気味にステアリングで中和しているという印象。結果として、インに切れ込みすぎることも、アウトに膨らむこともなく、ドライバーの意図通りのラインを見事に、嬉々として描く特性に仕上がった。S字の切り返し時の動きなどはもう鳥肌が立つほど。ノーズどころか、クルマ全体の重さをまったく感じさせない動きは、他のクルマではちょっと味わえないものである。

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