【何が違う？】レクサスとトヨタ。元は同じクルマなのに500万円の差…“プレミアムブランドで買う価値”とは

アルファード

価格差は「プレミアムブランドとしての価値」

ある業界関係者は「レクサスを『ボッタクリ』と感じるかどうかは、『ブランド』という無形のものに価値を感じるかどうかと同じ」と話します。

「極端に言えば、レクサスとトヨタの製造コストに大きな違いはありません。しかし、販売価格に大きな差があることを考えると、レクサスのほうが利益率が高いことは明らかです。

ただ、この点をもってレクサスを『ボッタクリ』と評するのはナンセンスです。

どの業種でも、多くのユーザーをターゲットとするマスブランドは『薄利多売』、一部の富裕層をターゲットとするプレミアムブランドは『高利益少売』で利益を創出するというのがビジネスの基本です。

そのため、マスブランドのトヨタに対し、プレミアムブランドのレクサスのほうが利益率が高いのは当然です。

デザインや機能、サービスの差は、それに向けたツールのひとつでしかありません」

プレミアムブランドにとって最も重要なのは、『憧れを持ってもらえるか』ということです。

逆に言えば、憧れを持ってもらえていないユーザーには、プレミアムブランドの製品は『ボッタクリ』に見えてしまうかもしれません。

当初はブランド間の競合もあったというレクサスとトヨタですが、現在ではしっかりとすみ分けができているといいます。

レクサスがプレミアムブランドとして成立していることを考えると、少なくないユーザーが憧れを持っていることは確かなようです。

（終わり）

（写真：トヨタ、レクサス）

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