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新型アウディA8とA7発表。A8はレーザースキャナーを世界初搭載

新型アウディA8が10月15日(月)より国内発売される。価格は1140万円から。トピックは世界初となるレーザースキャナーの搭載だ。この他にもミリ波レーダー、カメラセンサー、超音波センサーなど最大23個のセンサーが搭載され、それらの膨大な情報をセントラル ドライバーアシスタンス コントローラー(zFAS)によって人間の感覚に近い、遅れの少ない自然な運転支援制御を行うという。

新たに追加された運転支援機能は、見通しの悪い交差点で見えないエリアを各センサーで検知し、衝突の危険を警告する「フロントクロストラフィックアシスト」、全方位をモニターし、衝突の危険を感知した際にブレーキングやシートの調整、シートベルトを引き込むなどの動作を行う「アウディプレセンス360」、従来のアダプティブクルーズコントロール(ACC)、アクティブレーンアシスト(ALA)、トラフィックジャムアシストの3つの機能を統合した「アダプティブドライブアシスト(ADA)」などがある。

搭載されるエンジンはV6 3.0L 直噴ターボ(340ps/5000-6400rpm、500Nm/1370-4500rpm)とV8 4.0L 直噴ターボ(460ps/5500rpm、660Nm/1800-4500rpm)の2種類のガソリンエンジンで、いずれも48Vのマイルドハイブリッド(MHEV)を搭載している。リチウムイオンバッテリーとクランク軸をベルトを介して駆動するオルタネーターで構成され、22km/h以下ではエンジンストップ&スタートと回生、55~160km/hの範囲ではドライバーがスロットルを戻すとエンジンを停止して最大40秒間コースティング(惰性走行)を行うことができ、燃料消費を100kmあたり最大0.7L減らす効果があるという。

トランスミッションは8速ティプトロニック(トルコンAT)で、クワトロ(フルタイム4WD)が標準装備される。クワトロはセルフロッキング センターディファレンシャルを備え、通常時のトルク配分は前後40:60に設定され、タイヤのスリップなどによってフロントに最大70%、リアに85%のトルク配分に可変することができる。

インテリアで目を引くのはインパネ中央部上下に設置された10.1インチと8.6インチのタッチ式スクリーン。上部はナビゲーションや各種設定などのインフォテイメント、下部はエアコンや手書き入力などに対応する。どちらのスクリーンもタッチに対して振動し、スピーカーからクリック音を出すことで各種動作の反応を確認することができる。車両は常時LTE接続されており、ニュースや天気、ガソリンスタンドや駐車場情報などを取得することが可能で、地図データのオンライン更新は購入から3年間無料。また専用のアプリ「myAudi」を使用することで、車両状況のチェックやドアのロック/アンロック、ナビゲーションへ目的地情報の送信などが行える。

他には2019年以降に「AI アクティブサスペンション」を導入予定としており、レーザースキャナーや各種センサーを用いて路面の凹凸を先読みし、サスペンションストロークをアクティブ制御してフラットな乗り心地を実現するという。ワールドプレミアの際にアナウンスされていた、自動運転レベル3となる「アウディ AIトラフィックジャムパイロット」は法的な認可を待つ形で非対応となっている。

2代目となる新型「A7 スポーツバック」の国内発売も同時に発表され、発売日は9月6日。今回のモデルチェンジでは、A8同様の運転支援システムや48Vのマイルドハイブリッドなどを搭載した。価格は1066万円から。

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