ビギナードライバーにおすすめの超絶ネガティブシンキングに基づく安全運転術

イラスト：いらすとや

安全運転には超絶ネガティブシンキングが効く

無事故マンまたは無事故ウーマンになるための決定的なコツは「超絶ネガティブ人間」になることだ。

もちろん、人生というのはポジティブな想念とともにあるほうが基本的にはうまくいきやすいため、日常生活においては極力ポジティブであることを勧めたい。しかし車の運転中だけは「超絶ネガティブシンキング」を採用したほうがいいのだ。

例えば、前方を走る一台の車があったとする。

ポジティブシンキングまたは普通シンキングの採用者は、それを見ても特に何も思わないだろう。だが運転中のわたしはあいにく超絶ネガティブ野郎なので、以下のようなことを常に考えている。

「前の車を運転してるやつはクレイジーなやつに違いない。路上っつーのはそんなもんだ。だからアイツはきっと脈絡もなく急ブレーキを踏んだり、ウインカーを出さずにいきなり車線変更をするだろう。どうせそうなのだ、そうなのだ、そうなのだ……（以下、脳内でエコーがかかって延々と続く）」

端から見れば、目も当てられないほどのジメジメ系ネガティブシンキング野郎だ。しかし安全運転にはこれが効くのである。

というのも、仮にネガティブな想像どおりに前方のやつが突発的にアホな動きをしたとしても、こちとら何秒も前からそれをほぼ完璧に予期しているので、何の問題もなくそのアホな動きをジェントルにかわすことができるからだ。

だがもしも前方のドライバーがそうではなかったら？

別に何の不都合も生じはしない。ただ淡々と互いの安全走行が続くだけの話だ。