【受注停止に加え出荷も停止に】大人気「ジムニーノマド」情報が迷走中！ 5月以降の“増産”や納期短縮、人気高騰の理由を整理した

ジムニーノマド

受注停止中でも注目度は継続。販売台数と今後の見通し

ジムニーノマドのデビュー月となった2025年4月の販売台数（登録台数）は2524台だった。

この数字は、初期受注のインパクトや市場での話題性に比して控えめにも見えるが、販売台数の背景には供給体制の制約がある。同じ月、ジムニーは4578台、ジムニーシエラは1875台を販売している。

なお、ジムニーノマドはインドのマルチ・スズキ・インディア（ハリヤナ州・グルガオン工場）で生産され、日本市場向けもインドからの輸入となる。一方でジムニーおよびシエラは、静岡県湖西市のスズキ湖西工場で生産されており、供給ルートにも違いがある。

25年5月30日には、スズキよりノマドの生産能力を月1200台から3300台へ引き上げる増産計画が発表された。

「もっと作ればいいのに…」という声が聞こえてきそうだが、部品の調達などメーカー側の努力の結果、ここまで増産が可能になったと歓迎しよう。いずれにしてもこの増産計画により、今後は納車期間の短縮に加え、受注の再開も期待できそうだ。

しかし、25年8月4日には国内販売店への出荷も一時停止されたことが報じられている。その理由についてスズキは明らかにしていないが、製造工程や装備内容の調整が関係している可能性もあるかもしれない。

いずれにしても、ノマドはジムニーシリーズに新たな選択肢を加えた存在であり、引き続き高い注目を集めるモデルであることに変わりはない。

※データ協力：CAR and DRIVER

（終わり）

（写真：スズキ）