【なぜ跳ね上げドア?】マツダが出願した2人乗りFR特許の狙いに迫る。軽量なオープンカーでボディ剛性を高められるのか
掲載 carview! 文:APOLLO NEWS SERVICE 61
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マツダが、バタフライドアを採用できる小型FRスポーツカーを想定したとみられる車体構造の特許を出願していたことが分かりました。
公開された図面に描かれているのは、エンジンを車体前方に縦置きし、後輪を駆動する2人乗りオープンカーです。
具体的な車名は記されていませんが、そのレイアウトから気になるのは、次期「ロードスター」と市販化が期待される「MAZDA ICONIC SP(マツダ アイコニックSP)」(以下、アイコニックSP)との関係です。
今回明らかになったのは、主にドアの取り付け部分と車体骨格に関する2件の特許です。最大の特徴は、一般的な横開きドアではなく、一般的なヒンジドアではなく、Aピラー付近を軸に斜め上方へと持ち上がる「フリップアップ・サイドドア」を想定していること。開き方は、スーパーカーなどで採用されるバタフライドアに近いものです。
マツダはこれまで、市販車に本格的なバタフライドアを採用していません。仮に実用化されれば、同社のスポーツカーとしては異例の装備となります。ただし、今回の出願資料で注目すべきなのは、派手なドアそのものではなく、それを成立させる車体構造にあります。
オープンカーは固定式ルーフを持つクーペに比べ、車体剛性を確保しにくいという課題があります。さらに、上方へ跳ね上げるドアには複雑なヒンジ機構が必要となり、その土台となるAピラーにも高い強度が求められます。
そこでマツダは、ドアを支えるヒンジピラーとフロントサスペンションの取り付け部を近づけ、補強部材で結ぶ構造を考案しました。
フロントタイヤ上部から車室前方へ複数のフレームを配置し、サスペンションから伝わる力をピラーや車体中央へ分散させることで、重量増を抑えながら剛性を高めようとしているようです。
もう1件の資料では、前面衝突時の荷重を車体後方へ効率よく逃がす構造も示されています。エンジンルームと車室を隔てる部分やサイドシルへ衝撃を分散させることで、乗員空間の変形を抑える狙いがあると考えられます。
難しく見える図面ですが、要するに今回の技術は、オープンボディに跳ね上げ式ドアを採用しながら、軽さ、剛性、衝突安全性を高いレベルで両立させることを目指したものといえそうです。
(次のページに続く)
#マツダ #ロードスター #アイコニックSP #スポーツカー #特許
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