【ファミリアから続く系譜】「マツダ3セダン」試乗。「ファストバック」との差や希少な国産コンパクトセダンの魅力を再検証した
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 36
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 36
突然ですが、「マツダ3」にセダンがあるのをご存知ですか?
マツダ3と言えばハッチバックモデルの「マツダ3ファストバック」を思い浮かべ、セダンの存在を知らない人も多いのではないでしょうか。
マツダ3は、その前のモデルは「アクセラ」でした。アクセラの前は「ファミリア」でした。
ファミリアと言えば、1963年にデビューした当時のマツダを代表する基幹車種で、当時の主流だったセダンをメインとするモデルでした。「カローラ」の発売が1966年なので、それより3年前の話です。
1968年には、ロータリーエンジンを積んだ「ファミリアロータリークーペ」などスポーティーなモデルも登場。さらに1985年、日本車初のフルタイム4WDを採用したのもファミリアでした。
1977年、FR最後の4代目ファミリア(開発ナンバーX508)は、ゴルフによって示された「大衆車の新しいスタンダード」を受け、2ボックスカー(ハッチバック)として登場しました。
トヨタから、同様のコンパクトFR2ボックスカー「KP61スターレット」が発売されたのは翌年の1978年ですので、やはりマツダはちょっと先取りしてるんですよね。
映画「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」(1977年)に登場したのも話題となりました。ちなみに劇中では「派手好き、クルマ好きの若者がヤケで辞めた会社の退職金を注ぎ込んでギリ買える車種」という設定だったようです。
さらに1980年、ついにFF化された「5代目ファミリア」の真っ赤なハッチバックが大ヒットとなります。このモデルの影響も大きいと思いますが、ファミリアのルーフキャリアにサーフボードを飾りとして積んだだけで実際に海には入らない「丘サーファー」なんて言葉も生まれました。
ファミリアといえば、この5代目を思い浮かべる人も筆者世代(1960年代生まれ)には多いのではないでしょうか。
このように、ファミリア、アクセラ、マツダ3と変遷していくわけですが、その間もずっとセダンはラインナップし続けていました。むしろ、ファミリアの9代目(1998~2004年)は4ドアセダンと、5ドア車はステーションワゴン的な「S-ワゴン」のラインアップとなっておりました。
ちなみに、マツダ製のファミリアは9代目で終了。その後は商用車として日産の「ADバン/ウイングロード」を経て、グループ再編に伴いトヨタ「プロボックス」がOEMのファミリアとして販売されることとなります。
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#マツダ #マツダ3セダン #コンパクトセダン #ファミリア #アクセラ
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