BYDが日本に「軽EV投入」を発表。独自の“ガラパゴス市場”に中国メーカーはどう攻め込むのか?
掲載 carview! 文:大音 安弘 115
掲載 carview! 文:大音 安弘 115
日本市場での着実な歩みを見せるBYDの次なる一手として開発を進めているのが、EVの軽自動車だ。
4月21日の日経新聞のスクープが報じられた直後の4月24日に、BYDはプレスリリースで「2026年後半に日本専用設計の乗用軽EVの国内導入を決定した」を正式に発表した。
実は、その直前にBYD販売店の幹部から「BYDが日本専用車を開発している」との発言があった。それ以上の明言が避けられたが、その新型車への期待感の高さが印象的だった。
当初、コンパクトハッチEV「ドルフィン」の弟分として、以前より導入の噂があった小型のコンパクトハッチEV「シーガル」をベースに、日本に最適化したものを投入すると予想していたが、それでは競争力が不足する懸念があった。それが軽自動車と分かり、合点がいったというのが本音だ。
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それでは一体、どんな軽EVを送り込んでくるのか。ボディ形状は、軽ハイトワゴンか軽スーパーハイトワゴンのいずれかとみられるが、EVの持ち味である高い走行性能を重視した軽ハイトワゴンの可能性が高いとみており、そうなれば日産「サクラ」や三菱「ekクロスEV」とのガチンコバトルとなる。
迎え撃つサクラの新車販売は、出足こそ好調だったが、やがて減少に転じた。中古車の流通も増えるなど、決して楽観視できる状況にはない。
(次のページに続く)
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