【なぜPHEV化を見送るのか?】トヨタ「ハイラックス」が牽引3500kgにこだわる背景。電動化で失われる実用性の罠とは
掲載 carview! 文:APOLLO NEWS SERVICE 31
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トヨタが、「ハイラックス」のプラグインハイブリッド(PHEV)化を現時点で急がない理由を明らかにしました。
中型ピックアップトラック市場では、フォード「レンジャーPHEV」をはじめ、中国メーカーのBYD「SHARK 6」やGWM「Cannon Alpha」など、PHEVモデルの投入が相次いでいます。日産も「フロンティア プロ」など電動ピックアップの投入を進めており、世界市場では電動化競争が一気に加速しています。
そんな中、世界屈指の人気を誇る「ハイラックス」には、いまだPHEV仕様が設定されていません。一見するとライバルに後れを取っているようにも映りますが、トヨタは現時点ではハイラックスのPHEV投入を急がない姿勢を示しています。
その理由について、トヨタ・オーストラリアの幹部がオーストラリアメディアの取材に応じ、興味深い考えを明かしました。
同氏によると、トヨタが重視しているのは、ハイラックスをPHEV化することではなく、ハイラックスに求められる性能との両立です。一方、PHEVはエンジンにモーターや大容量バッテリー、充電システムなどを組み合わせる構成となるため、車両重量が増え、積載性能や牽引性能に影響を及ぼす可能性があります。
ハイラックスは、建設業や農業、鉱山など世界各地の過酷な環境で使用される商用ピックアップです。そのため、3500kgの牽引能力や約1トンの積載性能を維持することが、商品価値そのものと言っても過言ではありません。
トヨタが重視しているのは、PHEVを早期投入することではなく、ハイラックスに求められる性能を確実に維持することです。同社は、十分な性能と信頼性を確保できる段階になるまでは、市場投入を急ぐ考えはないとしています。
こうした姿勢は、トヨタが掲げる「マルチパスウェイ」戦略とも一致しています。同社はBEVだけでなく、ハイブリッドやPHEV、燃料電池車(FCEV)など、地域や用途に応じて最適なパワートレインを選択する方針を採っており、ハイラックスについても同様の考え方で開発が進められているとみられます。
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