【知らなきゃ損】実は「深夜じゃなく昼間に充電」。BEV電気料金の“常識”が“非常識”に変わりつつある理由
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也 31
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也 31
筆者は最近、イタリア製EVに乗っています。基本的には自宅での普通充電を利用しているのですが、クルマ好きとしていると「深夜料金が安くなる電力契約をしているんですよね?」と聞かれることがあります。
たしかにEVの普及初期(2010年)には深夜帯に充電することが推奨されていました。
というのも2011年の東日本大震災以前は、日本中で“ベース電源”として位置付けられた原発が稼働していました。火力発電や水力発電で出力調整をしていたのです。
そのため供給が需要を上回りがちな深夜帯にEVを充電することで需要と供給のバランスを取ろうという狙いが国にはありました。
しかし2012年より太陽光発電(再生可能エネルギー発電)のFIT制度(10年間の固定買取制度)が実施されたときから、太陽光発電が一気に普及しました。
自宅(戸建て)の屋根にソーラーパネルをつけるだけでなく、山林などを切り開いたメガソーラーも激増し、東京都のように新築住宅に太陽光発電の設置を義務化している地域もあったりします。
これらの是非はともかく、結果として太陽光発電が盛んに稼働する昼間の電力供給が需要を上回るような状況になりつつあります。筆者が東京電力の『でんき予報』で確認してみたところ、日照時間では不利な季節とされる3月下旬の晴れた日でも、電力使用の半分以上が太陽光発電でまかなわれていました。
つまり、今や“昼間に電気を消費する”ことが、需給バランス的に求められているのです。「EVは深夜電力で充電する」という認識も180度入れ替える必要がありそうです。
(次のページに続く)
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