「シビックタイプR」が欧州で“販売終了”に追い込まれた理由。日本も他人事じゃない“新たな規制”の中身とは?
掲載 carview! 文:山本 晋也 201
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先日、欧州ホンダが「シビックタイプR アルティメットエディション」を発表したことがファンの間で話題となりました。限定40台・約1130万円という特別仕様車は、欧州における同モデル販売終了の記念車という位置づけです。つまり、シビックタイプR自体の販売が2026年で終了すると明らかにされたのです。
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その他の地域では、すぐさまシビックタイプRが販売終了となるわけではないのですが、実は日本のファンも対岸の火事とばかりに無関心ではいられないかもしれません。
シビックタイプRが販売終了となる背景には「欧州の法律・レギュレーションに従うため」とアナウンスされています。ホンダ自身は、どのレギュレーションに合致しないのか公式発表していませんが、ますます厳しくなる排ガス規制や燃費規制に、ハイパワーな純エンジン車であるシビックタイプRが合致していないことは容易に想像できます。
具体的には、2028年より「EURO 7(ユーロセブン)」という新しい排ガス規制が実施されます。この規制は排ガスはもちろん、ブレーキダストやタイヤが摩耗したときに発生する粉塵も規制されるという、非常に厳しい内容となっています。
さらに2030年には燃費基準(CO2排出規制)も厳格化され、CO2排出量は「49.5g/km」となります。ガソリンエンジンに換算すると47km/L前後の燃費性能でなければクリアできない基準です。そして10年後の2035年にはCO2排出量ゼロとなるのです。
もちろん規制や基準が実状に合わせて見直される可能性も捨てきれませんが、まったく逆行することは考えづらいのも事実。ペースの調整はあっても、欧州の自動車社会は完全なゼロエミッションに進んでいく途中段階にあるといえるでしょう。
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