“軽さ命”のスズキはなぜ新型SUV「eビターラ」に重いBYD製バッテリーを採用したのか? その戦略を読み解く
掲載 carview! 文:koensha 36
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スズキがLFPバッテリーを採用した理由は、端的に言えば「コスト・安全性・寿命」の3点に集約される。
バッテリーメーカー各社の提案を比較検討した結果、スズキはFDB製のバッテリーを選択。その決め手となったのは、LFPバッテリーが「素材としてシンプルでありながら、3要素を高水準で満たしている」と判断されたからだという。
まず、コスト面では三元系バッテリーに比べて有利である。三元系は高価な希少金属であるコバルトを使用するが、LFPバッテリーはコバルトを用いないため、コストを抑えることができる。
次に、安全性については、LFPの結晶構造が安定しており、熱暴走に強いとされる。加えて、充放電サイクルの耐久性にも優れており、寿命面でも優位性があるとされている。
「安くて、安全で、長持ちする」この特性は、スズキがこれまで培ってきた「低価格で信頼性の高いクルマづくり」という哲学に通じるものであり、BEVにおいてもそれを実現しようとする姿勢がうかがえる。
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