コンセプトカーも青ざめる継ぎ目&段差なしの超未来デザイン、新型レンジローバーが日本で受注開始。初の3列シートも装備
掲載 carview! 文:編集部/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン 166
掲載 carview! 文:編集部/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン 166
9年ぶりにフルモデルチェンジした第5世代の「レンジローバー」が、日本での受注をスタートしました! 価格は3.0Lガソリンモデルが1638~1972万円、PHEVモデルが1710~2477万円、4.4L V8ガソリンターボモデルが1830~2775万円で、納車は2022年夏からとなっています。
ボディタイプはスタンダードホイールベース(SWB、全長5052mm)とロングホイールベース(LWB、全長5252mm)の2種類。シートレイアウトは4人乗り(SVグレードのLWBのみ)、5人乗りに加えて、レンジローバー初の7人乗り(LWBのみ)が設定されます。
注目はそのツルっとしたデザイン。2017年に登場した「レンジローバー ヴェラール」の時も驚かされましたが、新型レンジローバーではそれが大胆に突き詰められ、凹凸を徹底的に排除したデザインは実車を目の前にしても、まだ現実離れして見えるほど。グリルやライト類などのディテールもコンセプトカーのようで、Cd値は0.30と空力も良好です。
先代の特徴だった縦3枚フィンのサイドベントはボディパネルのグラフィックとしてフラッシュサーフェース化。テールレンズはシャープな縦ライン状になり、点灯していない時はリアパネルをぐるりと囲む黒のガーニッシュに隠れて見えない、という念の入れようです。リアのプロポーションは先代から最も印象が変わった部分とも言え、編集には重心が低くなったように感じました。ホイールは23インチも設定されます。
そしてヘッドライトは120万個のマイクロミラーで光束を0.1度単位で制御。最大16個の対象物を(照らされた相手が眩しくないように)シャドーイングできる高解像度のアダプティブドライビングビームを初採用するなど、ハイテク装備にも事欠きません。
インテリアはレザーに加え、軽量で製造時の二酸化炭素排出量を75%も低減したウルトラファブリックスや、最高級テキスタイルメーカーとして知られるクヴァドラ社のウール混紡テキスタイルなどを選択可能。各ホイールハウスに設置した4つのマイクでモニターした振動やノイズを、13個のスピーカーで打ち消す第3世代のアクティブノイズキャンセレーション機能で静粛性を高めています。
ロングホイールベース仕様にレンジローバー史上初めて装備される3列シートは本格的なフルサイズで、4ゾーンクライメートコントロールやパワーシート、シートヒーター、電動格納機能などを備えているとのこと。
ボディは完全新設計の「MLAフレックス」を採用。エンジン車/PHEV(プラグインハイブリッド車)/BEV(電気自動車)に対応しているため、2024年にはBEVモデルが加わることも発表済みです。
パワートレーンは3.0L直列6気筒ターボディーゼル(300ps/650Nm)と、3.0L直列6気筒ガソリンエンジンとモーター(105kW)を組み合わせたPHEV(P510eが510ps/700Nm、P440eが440ps/620Nm)、4.4L V8ターボ(530ps/750Nm)。PHEVの航続距離はWLTPモードで100kmとなっています。
渡河水深900mmなどのオフロード性能はそのままに、新たに5リンク化されたリアアクスルや、標準装備の電子制御エアサスペンションで乗り心地と操縦安定性も向上。後輪には4WS機能を備えることで、SWBモデルで10.95m、LWBモデルで11.54mの回転直径を実現しています。
もちろん先進運転支援システムも一通り装備。ステアリングアシスト付のアダプティブクルーズコントロールや初採用のスマホアプリを使ったリモートパーキングシステム、ドライバーの反応がない場合に車線を維持したままハザードを点滅させながら車線を維持して自動停止する機能なども初搭載されています。
ちなみにレンジローバーのグレード名は下からSE>HSE>オートバイオグラフィー>ファーストエディション(発売から1年限定)、そして頂点グレードとしてSVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)が手掛ける「レンジローバー SV」がラインアップされます。SVの価格帯は最上級グレードのファーストエディション(V8モデルで2200万円台)に対して2400万円台後半~2700万円台と、今回も破格です。
このSVをベースモデルとしたファーストエディションも1月17日から合計60台が限定で発売され(60台はグレードやトリム別の限定数の合計)、価格は2600万円台~3200万円台となっています。
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