走りのホンダ復活へ! 次世代SH-AWDを試す
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:本田技研工業株式会社
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:本田技研工業株式会社
現行モデルたちでのスノードライブで印象深かったのは、まずN-ONE。軽いボディで元気よくワインディングを駆け抜けてくれる爽快感と、カーブで想像以上にしっかり踏ん張るワイドトレッドに感心した。
そして日本では売っていない、アキュラのRDXは悠々としていて、ともすると雪の上ということを忘れそうなほど、乗り心地も快適だった。もちろんCR-Vでもその傾向はあるが、もうちょっとスポーティな乗り味が強い。北海道の平原をひたすらロングドライブするなら、断然アキュラかなと思った。
最も感動したのはCR-Zだ。他のモデルと明らかに違いを感じるバランスの良さ、そして挙動の素直さ。思った通りにラインを描く感覚が、雪上でもこんなに感じられるとは予想以上だった。スラロームをしてみると、ちょっとミドシップにも似た軽快感があり、コントロールする面白さが増すのも新しい発見だ。
そして大穴モデルとして大人気だったのは、アクティトラック。こちらは正真正銘、ホンダ唯一のミドシップで、荷台がカラなので直線でもポンポンと跳ね、コーナリングの時にはラリードライバーばりに横を向いて突っ込んで行く人もいるほど。上り坂では速度を落とさないように常に全開にするから、出ている速度の割りに飛ばしている感覚で、その「使い切り」感が余計に楽しいのだった。
ここ数年、本格的なスポーツモデルが無くなったこともあって、大人が夢中になって走れるホンダはどこへ行ってしまったのかと、心配する声があった。でもこの雪上試乗で感じたのは、まったく心配なんかない、ということだ。ちょっとピットインしていたかもしれないけど、今はもう準備万端、再び続々とコースに出始めている。そんな元気を雪の中で存分に感じることができた。2013年のホンダは、何かやってくれそうだ。
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