【円安効果はごく一部!】国産自動車メーカー好調の理由は日本お得意の“着実な積み重ね”にあった
掲載 carview! 文:山本 晋也 20
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しかしながら、自動車業界は大変革期の真っ最中で、電動化、ゼロエミッション、自動運転など次世代モビリティへのニーズが自動車産業のビジネスモデルを根本から変えてしまうと言われています。
だとすれば、現在のビジネスモデルにおいて好調な今のうちに次の一手を打っておくべきでしょう。
事実、トヨタは2024年度の見通しにおいて、営業利益が2023年度比で1兆円以上も少ない4兆3000億円になると予想しています。
この差の多く(約7000億円)がモビリティカンパニーへの変革に向けた投資を増やすためということです。ホンダについても、電動化を進めるために今後10年間で10兆円の投資をすることを発表しています。
あらためて2023年度の国産自動車メーカーの好調を総括すれば、コストと環境性能バランスにすぐれたハイブリッド車を中心としたラインナップがビジネス的な成功につながったと判断することができます。
しかしながら、このトレンドが未来永劫続くとはいえません。むしろ数年先の自動車マーケットはドラスティックに生まれ変わっている可能性が大といえるでしょう。
そうなっても十分な利益を上げるため、各社は兆円単位での投資を進めるのです。はたしてどんな次世代モビリティが生まれてくるのか、興味津々です。
<終わり>
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<写真:トヨタ、レクサス>
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