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【赤字転落のホンダは何で巻き返す?】「N-BOX EV」や次期「ヴェゼル」、さらに“プチバン”まで見えてきた復活シナリオ

【赤字転落のホンダは何で巻き返す?】「N-BOX EV」や次期「ヴェゼル」、さらに“プチバン”まで見えてきた復活シナリオ

アキュラ ハイブリッド SUV プロトタイプ

北米が命綱。ホンダが次世代ハイブリッドに賭ける理由

まず、北米(アメリカ)市場においては、開発・生産リソースをハイブリッド車に再配分するという。

今回の決算発表に合わせて、2年以内に発売予定となっている次世代ハイブリッド車のプロトタイプ「Honda Hybrid Sedan Prototype(ホンダ ハイブリッド セダン プロトタイプ)」と「Acura Hybrid SUV Prototype(アキュラ ハイブリッド エスユーブイ プロトタイプ)」を世界初公開したのは、まさに北米市場こそがホンダの命綱であることを示している。

忘れられがちかもしれないが、アメリカ・トランプ政権が関税を武器に世界各国と交渉を進めた背景には、アメリカ国内でものづくりを回帰させる狙いがあった。日系メーカーのなかでも、アメリカでの現地生産率が高いホンダにとって、そうした政策は本質的には有利に働くものであり、アメリカでの生産能力をハイブリッドにフォーカスさせるというのは理にかなっている。

ここで注目したいのは、単にハイブリッドの生産数を増やすという話ではなく、次世代ハイブリッドシステムの搭載を宣言していることだ。

プラットフォームまで一新することで、2023年モデルに対して30%以上のコスト低減と10%以上の燃費向上を目指すという。さらに、次世代プラットフォームに合わせて電動AWDユニットを新開発するということで、走りの楽しさや上質さといった付加価値を与えることも考慮しているというから、興味深い。

この次世代ハイブリッドを搭載したモデルは、2029年度までに北米向けの大型モデルを含めてグローバルで15モデル投入する計画となっている。当然ながら、日本向けにも次世代ハイブリッドモデルは投入される。

今回の発表では、2027年より複数の次世代ハイブリッドモデルが日本でデビューし、さらに2028年には新型「ヴェゼル」が次世代ADASとともに日本でローンチされることがアナウンスされた。

高速道路だけでなく、市街地でも運転支援を実現する次世代ADASは、2028年からの5年間で、グローバルには15モデル以上のハイブリッド車に搭載する予定となっている。

その仕上がり次第ではホンダの売上を大きく伸ばすことにもつながるだろう。パワートレイン戦略では右往左往したホンダが、ADAS領域でブランド価値をどれほど高められるか、大いに注目だ。

(次のページに続く)

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