プジョーの新型SUV「3008」登場。ハイブリッド化で本当に良くなったのか？ 走りと装備を正直インプレッション

プジョー 3008

結論、なかなかの傑作である

中央のライオンマークから外に広がるに連れて一つひとつのピースが大きくなっていくフロントグリルとその両脇の3連ヘッドランプ、その下の大胆な3本のLEDによって、プジョーだとすぐにわかる。

インテリアのデザインや素材の使い方が素敵だ。プジョーが好んで用いるステアリングホイールの内側ではなく上からメーターを視認させるi-コックピットは健在。

メーターはダッシュボード中央のメインディスプレイと一体化し、一気にモダンになった。軽く湾曲していて見やすくタッチもしやすい。

そのすぐ下に6つの機能が割り当てられる巨大なタッチパネルがあるのだが、これはいささか大きすぎるかもしれない。ただ、大した問題ではない。

ダッシュボードとセンターコンソールボックスが梁でつながったようなデザインで、囲まれ感が演出されている。といっても窮屈ではなく前後どの席も広々している。

尖ったデザインやアンビエンスライトなどの効果もあって、インテリアはなかなかサイバーな空間だ。

一方でドア内張りからその梁の部分、そしてダッシュボードの大面積にファブリックが貼られているという、なかなか斬新な室内になっている。

価格は一番豪華な「GT ハイブリッド アルカンターラパッケージ」が558万円、中間の「GT ハイブリッド」が540万円、簡素な「アリュール ハイブリッド」が489万円だ。

動力性能、安全装備に差はない。GT ハイブリッド以上なら見た目を大きく左右するマトリックスLEDヘッドライトが付き、快適装備も充実する。アルカンターラパッケージ以外は受注生産のため待たされるかもしれない。なかなかの傑作だと思う。

（終わり）

（写真：プジョー）