「四角いクルマ」が若者にウケている理由を考えてみた
掲載 更新 carview! 文:伊藤 梓
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なぜ若者は四角いクルマが好きなのだろう? 色々と考えてみた結果、あくまで個人的な結論ではあるが、ある答えに行き着いた。私たちはバブル崩壊後に学生時代を過ごし、社会人になった。その世代は贅沢をあまり経験したことがなく、きらびやかなスーパーカーに憧れる機会もなかった。そのなかで私たちなりの所有欲を満たしてくれたのは、「実用性のあるスマートなもの」だったように思う。たとえば、無印良品やユニクロなど、日々しっかり使えて、シンプルながらセンスを感じる商品。贅沢ではないけれど、心を満たしてくれるもの。それがクルマの好みにもつながっているのではないだろうか。着飾ってはいないけれどセンスがあって、しっかり使える実用的なクルマ…、つまり、直感的に良いと思うのが「四角いクルマ」なのではないだろうか、と。
クルマの種類をよく知らないまま、なんとなく見聞きしたことのある四角いクルマを選んでいる若者も多いと思う。専門家がよりすぐった「四角いクルマの中古車屋さん」なんて始めたら案外流行るのではないだろうか? そして、若者の自動車ファンもすこしばかりは増えそうな気がする。
(ジャーナリストコラム 文:伊藤 梓)
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伊藤 梓(いとう あずさ):ライター
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーという異業種から自動車雑誌の編集者へと転身。2018年からクルマの魅力をより広く伝えるために独立。自動車関連のライターのほか、イラストレーターとしても活動している。
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