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受注停止中だが…CXじゃないマツダのSUV、しかもロータリーEVって正直どうなの? 「MX-30 R-EV」に改めて試乗

使い道によっては便利な“観音開きドア”

さて、そんなフロントドアは大きめなので、乗降性にメリットも感じます。また後席は、よほど大柄な人でない限りスペースに不満が出るほどではありませんが、後席室内がちょっと暗いのが難点です。周りの景色があまり楽しめません。

めったに後席に人を乗せることはない、むしろ仕事や趣味の道具をポンと放りこんで走りたい、といった使い方が似合っていると言えるでしょう。実際、筆者は撮影用のカメラ機材ケースは後席足元に置くことが多いのですが、そんなときにはセンターピラーがないため、非常に楽に後席足元フロアに載せることができました。

なおラゲッジスペースは、進行方向後ろに向かって左右を絞り込んで、テールゲートをなだらかに下げた後方デザインのため、広大な荷室とは言えませんし、荷室の床面は多少高めになっており、スペース優先の他社SUVほどの容量は正直ありません。

特に高さ方向にはあまり余裕を持ち合わせていないため、大量の荷物をいくらでも飲み込んでくれるとまではいきませんが、リヤシートは6:4分割の可倒式で、例えばトランクのみに荷物を積むセダンタイプよりは日常の積載性はあるといえるでしょう。家具を運ぶ引っ越しなどに重宝するとは言えませんが、海外旅行に同行する大きなスーツケースくらいは余裕でいくつも搭載することが可能です。

内装の雰囲気も、他車にないデザイン性を感じます。

目を引くのがセンターコンソールのコルク素材。マツダの前身、東洋工業は東洋コルク工業としてスタートしています。つまり、もともとはコルク製品のメーカーから始まっています。その初心を忘れないというようなメッセージも込めて、内装素材としてコルクを採用しています。

ご存知の通り、コルクは柔らかく、肌触りも見た目にも優しさを感じることができます。耐久性などで自動車部品にできるのか心配ですが、そのあたりはマツダ(当時の東洋工業)からコルク事業を引き継いだという岡山県の内山工業とともにクリアしていったと言います。

また、ドア内貼りにはフェルト素材が用いられ、一見シンプルで優しさを感じるけど、よく見ると凝った作りだなぁ、と思わせる部分が随所に見られます。

(次のページに続く)

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